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番組のインタビューに僕はこう答えた。

記者 こういう団体は必要か。

猪瀬 まったく必要ない。これは天下り先をつくるためにつくりあげていく公益法人。農林水産省の天下りで、補助金・交付金が行っている公益法人は130ぐらいある。さらにその外側に、こういう自分でカネをとれるようなシステムになっているものがいくつもある。

記者 拠出金についてはどうか。

猪瀬 まるで上納金。上納金を配るために地方農政事務所が必要ということにしたいんだろう。まったくおかしな話だ。

天下り先としては、特殊法人(現・独立行政法人)が問題にされやすい。もちろん特殊法人も問題だが、じつは無数にある公益法人の方がいろいろなことをやっている。小さいから目立たないだけで、天下り先は圧倒的に公益法人が多い。

旧道路公団のような特殊法人は、いってみれば戦艦大和だ。一つの戦艦に、公益法人という駆逐艦がいっぱいくっついて、護送船団を形成している。

中央から天下った役人OBは、戦艦や駆逐艦の艦長になっていく。各省庁に存在する「天下りの護送船団」が守っているものは、国民ではなく、役人の利益だ。

猪瀬 直樹(いのせ・なおき)

作家。1946年、長野県生まれ。

1987年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で1996年度文藝春秋読者賞受賞。以降、特殊法人などの廃止・民営化に取り組み、2002年6月末、小泉首相より道路関係四公団民営化推進委員会委員に任命される。政府税制調査会委員、東京工業大学特任教授、テレビ・ラジオ番組のコメンテーターなど幅広い領域で活躍中。東京都副知事。最新刊に『道路の決着』(文春文庫)がある。

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