敷地内にはカフェとショップもならんでいる。カフェでは本格的な料理を食べることができる。僕はメインディッシュに豚と鳥肉の黒酢煮を、妻はイワナ料理をいただいた。食材は地元産である。自家栽培の野菜を使ったサラダやハーブティもおいしかった。
ショップでは、ワインのほかに玉村豊男さんが絵を描いた食器や文具などを販売。また、通販でワイン・ジャム・ジュース・オリジナルグッズを買うこともできる。
ここでつくられたワインは、高い評価を得ている。なかでも「ヴィラデスト ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ」は、洞爺湖サミットの社交晩餐会で召し上がっていただく白ワインに選ばれた。
各国首脳にサーブされた2005年物は残念ながら品切れだったので、僕は2006年物を購入。実際に口にしてみたが、さすが選ばれただけのことはあるすばらしい味だった。
2人の成功の秘訣は「逆転の発想」にある
ワイナリーには莫大な初期投資が必要で、「もっとも割に合わないビジネス」とされる。最低でも5年間は赤字を覚悟しなければならない。
だから海外では、ワイナリーオーナーは大金持ちのステイタスだ。ワイナリーオーナーであることを記した名刺を見せると、「こいつは功成り名遂げたリッチマンに違いない」という感じで見られるという。ところが、玉村豊男さんは初年度から黒字を実現した。
とくにカフェは重要な収益源である。開店当初はどれだけの来客があるか見当もつかず、1日の平均来客数が80人なら、なんとかスタッフに給料を払うことができると考えていたらしい。しかし、ふたを開けてみれば平均来客数は100人を突破。初年度から、いわゆる「タンクロ(単年度黒字)」を達成した。
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