たばこ増税は「取らぬ狸の…」〜税制について抜本的な議論をすべきだ
たばこ税を増税して、「たばこ1箱1000円」にしようという話があちこちで聞かれる。たばこ税増税推進派の試算によれば、約9兆円の税収増が見込まれているらしいが、はたしてどれほどの根拠がある数字なのだろうか。たばこが好きだから増税反対、たばこが嫌いだから増税賛成という次元ではなく、本当に税収が増えるかどうかという客観的な検証が必要なはずだ。
1000円に値上げして、たばこ代が年間40万円近く
わかりやすく考えてみよう。現在1箱300円のたばこが増税されて、1箱1000円になったとする。毎日1箱強吸って毎月1万円をたばこ代に使っていたとすれば、増税によって毎月3万円強になる。年換算だと、12万円だったたばこ代が40万円近くに跳ね上がるわけだ。
そうなると、当然、喫煙者は吸う本数を減らすか、喫煙自体をやめてしまう。携帯電話やインターネットにお金を使う20代、30代の喫煙者は、ほとんどが禁煙することになるだろう。政治家はお金があるから毎月3万円でもたばこ代を払えるかもしれないが、普通の人はそうはいかない。
結局のところ、たばこ税を上げても、税収は増えないのである。このことは、過去のデータからも、客観的に実証することができる。
たばこ税増税は1本当たり、1998年度および2003年度が0.82円。2006年度が同じく0.852円だった(拡大)
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