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安藤忠雄の宇宙、東国原の意気込み、東奔西走の日々

2008年4月23日

「猪瀬さん、新しくなった渋谷駅を見に来てくれへんか。地下から空が見えるから」。

建築家の安藤忠雄さんから電話がかかってきたのは、2週間ほど前だった。4月17日木曜日、午前10時に約束をした。東京はつねに世界の都市間競争に晒されている。渋谷駅は世界に発信する文化のシンボルになる可能性を秘めている。

副都心線渋谷駅にみる安藤忠雄の思想

東京メトロは最後の新規路線である副都心線を6月14日に開通させる。渋谷-新宿-池袋を明治通りの地下で結び、2012年度に東急東横線と相互乗り入れする予定だ。

完成間近の副都心線渋谷駅は、いまある地下鉄のコンコースからさらに深い地下3階にある。立ち入り禁止の縄張りをまたいで薄暗い階段を下りていく。すると……。

新駅は、「閉じられた空間」としての地下鉄駅の形式を覆した。地下深くに浮遊する宇宙船をイメージしたという直径80メートルの卵型の空間が姿を現す。地下25メートルのホーム階から改札階までが巨大な吹き抜けになっている。そして吹き抜けの側面には横穴が空いている。

吹き抜けから穴の外に眼を向けると渋谷クロスタワー(昔の東邦生命ビル)が目に入る。地下なのに青い空がみえる。風景だけではない。穴から外気を取り込み、自然の空気を循環させる。壁面は緑の蔦が植えられる。地下30メートルにもかかわらず、強制排気の必要がない建築は画期的だろう。

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