このページの本文へ
ここから本文です

誤報の“伝言ゲーム”

2008年4月1日

「眼からウロコ」の第12回で築地市場がいまのままではジリ貧になってしまう、とデータを示しながら述べた。ところが月刊誌の「選択」が、僕に取材もしないで誤った記事を載せた。まあ、捏造と呼べる代物だろう。この捏造記事がもとになったとみられる質問で、東京都議会でいわれなき“追及”を受けることになり、さらにはある作家が僕に確認もせずに「選択」の記事を鵜呑みに解釈してコラムで触れた。

誤報が誤報を生む負の“伝言ゲーム”のようだ。事実を確認すれば、つまり僕のコラムを読んでもらえたら、断ち切れたはずなのに。今回は、この“伝言ゲーム”を順に追うことで、誤解を正そうと思う。

築地市場がジリ貧にならないための方策を提案

「眼からウロコ」第12回のポイントを振り返ってみよう。

昭和9年(1934年)に建てられた築地市場は施設の老朽化が指摘されてきた。1986年、築地市場が都民の台所としては手狭になったことから東京都が再整備を決定。当時は、移転ではなく、現在の場所に新しくつくり直す計画だった。

築地市場はすでに築70年を超えている。レイアウトにも古さが目立つ。水産物部仲卸業者売り場のメインストリートは、緩やかな楕円形のつくりになっている。これは鉄道時代のレイアウト。直角では、貨車が曲がれないからだ。かつては鮮魚を積んだ貨車を汐留からここに引き込み、荷物の積み卸しをしていた。

鉄道は廃線となり、代わって、多くのトラックが市場に入り込んでいる。これが築地市場が手狭になった原因のひとつで、いまでは道路にあふれた駐車トラックが違反を取られる異常事態に陥っている。鉄道時代の設計思想では、クルマ社会の物流を担うには無理がある。

(全 6 ページ中 1 ページ目を表示)

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る