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都市国家の時代──ダボス会議報告

2008年2月5日

前回にひきつづき今回は、ダボス会議で僕がどんな議論をしてきたか、紹介したい。世界の経済人たちが、環境に寄せている知恵の一端を垣間見ることができるから。

ダボスはスイスの都市である。スイスの面積は九州とほぼ同じ。人口は700万人くらいだ。最大の都市はチューリッヒで、スイスの中央に位置している。国連の機関が多く存在するジュネーブは、フランスと国境を接する西寄り、ダボスは東寄りで、オーストリアとの国境に近い保養地である。

冬は、多くのスキー客が集まる。チューリッヒからは車で約2時間半。空気がきれいなので、かつては結核治療のサナトリウムがあった。第一次大戦前、世間と隔絶されたこの地を舞台に不死の病である結核とさまざまな思想を持つ人物の交流を描いた作品が、トーマス・マンの代表作「魔の山」である。

ダボス会議は「朝まで生テレビ」のようだった

今回は合計235ものセッションが行われた。このうち僕が参加したセッションは3つ。1月25日金曜日の「スリムシティー 都市における資源の効率性」。26日土曜日午前の「スリムシティー 都市化を管理する」。そして同日午後の「日本 忘れられた力」だ。

25日金曜日の「スリムシティー 都市における資源の効率性」は、事前に決められた者だけが出席できる非公開のセッションだが、26日土曜日の「スリムシティー 都市化を管理する」は、招待客のすべてが参加できる。まずはテーマの中心的なコメンテーターによる討議で中身を深めたうえで、翌日に公開会議で議論をさらに展開するのである。

非公開セッションには、ロンドン市長のケン・リビングストンやサンフランシスコ市長のギャバン・ニューサム、テヘラン市長のモハメド・ガリバフ、企業の代表者(CEO)も加わっている。

まず6人ずつのグループに分かれて課題を整理した。黒板にメンバーの意見を書き出したり、張り紙をしたりしながら議論を深めて、さらに全体討議につなげる。「朝まで生テレビ」ではないが、参加者は、割り込んで意見を主張し合いながら調和する。「朝生」というよりハーバード・ビジネススクールもこんな感じなんだろうな。

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