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福田首相の演説は印象はまあまあだった、次回はもっと言い切ってほしい

26日土曜日には、福田首相が、北海道洞爺湖サミットの議長として特別講演を行った。温室効果ガスの世界全体の排出量を2050年までに半減すると長期目標を示すとともに、温室効果ガスの排出削減について国別総量目標を提案した。

猪瀬 日本は世界第2位の経済大国です。福田さんの演説は良い雰囲気でした。ジェントルマンにみえましたよ。ただし、もうちょっと言い切ってほしかったですね。

 WEFのクラウス・シュワブ会長が、「10年後に洞爺湖サミットを振り返ったとき、あのサミットはどういう意味を持っていたとあなたは思うでしょう」ということをパッと聞くんですよ。

 福田さんは、「それはみんなで話しあって……」と、いつもの日本人向けの言い方をしちゃった。やっぱり小泉さんみたいにワンフレーズで、「10年後の洞爺湖は、あのときのように霧がかかることなく、大気汚染がなくなってすっかりきれいになっている」とか言えばよかった。そういう切れ味を出してもらうとよかったですね。

古舘 猪瀬さん、その点は、作家でもある猪瀬さんがブレーンとして教えてあげなきゃダメじゃないですか。事前に。

猪瀬 それはアドリブの世界ですから、そこでパッと答えられないとダメ。でも、福田さんは多分、ダボスの雰囲気を強く感じたと思います。洞爺湖サミットではもっと言い切ってくれると期待したい。

僕がダボス会議で語り、聞いてきたこと。来週はもうすこし詳しく報告したい。

猪瀬 直樹(いのせ・なおき)

作家。1946年、長野県生まれ。

1987年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で1996年度文藝春秋読者賞受賞。以降、特殊法人などの廃止・民営化に取り組み、2002年6月末、小泉首相より道路関係四公団民営化推進委員会委員に任命される。政府税制調査会委員、東京大学客員教授、東京工業大学特任教授、テレビ・ラジオ番組のコメンテーターなど幅広い領域で活躍中。東京都副知事。最新刊に『東京からはじめよう』(ダイヤモンド社)がある。

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