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衆議院の赤坂議員宿舎が批判され、国民がその豪華さに驚いたのは、今年に入ってからだ。まさか参院議員宿舎の建て替え計画までもが着々と進行しているとは! すでに国民は気づいてしまった。あわてた国会議員の間からも見直し案が議論されている。

批判をうけて100戸も空室になっている赤坂衆院議員宿舎に清水谷宿舎の参議院議員が入居するとか、九段の衆院議員宿舎を建て替えて衆参両院議員が入居できる合同宿舎するという提案もある。

過去に議員宿舎を建て替えるときは、工事中、入居していた議員を都内の高級ホテルに住まわせ6億円の費用がかかった例があるという。石原都知事は「いまの場所で立て直せばいい。その間に住むところがないなら都が仮設住宅を用意しますよ」と発言している。高級ホテルの6億円の無駄は、それで片付く。

また、違約金の6億円は、44億円の大きな無駄をつくることを考えれば棄てるしかない。あるいは現行宿舎の建て替えに契約変更すれば済む話だろう。

猪瀬 直樹(いのせ・なおき)

作家。1946年、長野県生まれ。

1987年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で1996年度文藝春秋読者賞受賞。以降、特殊法人などの廃止・民営化に取り組み、2002年6月末、小泉首相より道路関係四公団民営化推進委員会委員に任命される。政府税制調査会委員、東京大学客員教授、東京工業大学特任教授、テレビ・ラジオ番組のコメンテーターなど幅広い領域で活躍中。東京都副知事。最新刊に『東京からはじめよう』(ダイヤモンド社)がある。

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