ある程度の株を所有し発言権を維持しないと、一元化は永久にできない
今後、東京都は国と戦うことになるだろう。
国は、保有する東京メトロ株式53.4%を、全部売却することを検討している。「特殊法人等整理合理化計画」が閣議決定された翌年、「東京地下鉄株式会社法」が公布・施行となった。この随則第2条は「国および地方公共団体はできるだけ速やかにこの法律の廃止(会社設立の実施)と保有する株式の売却」を指示している。そして東京メトロは、副都心線開業後、2009年までに株式上場を目指すと中期経営計画に明記している。これを受けての検討だ。
売却額は1000億円超とも言われる。財政難の折、財務省はのどから手が出るほど、この収入を欲しがっているのではないだろうか。しかし、短絡的なロジックで売却すれば、後々まで国民が犠牲になりかねない。
石原慎太郎都知事は10月12日金曜日の会見で「必ずしも全部を売却するつもりはない」と述べた。「東京メトロと都営地下鉄が合併しないとニーズに応えられない。それを実現するためにも一定の株式は保有しつづける」ということだ。
東京都が持っている株式を売るか売らないかは、こちらに決める自由がある。一元化のために、筆頭株主という立場をできるだけ有効に使うつもりだ。
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