コンビニやテレビは時間のフロンティアを開拓した
たとえばコンビニエンスストアは、時間的なフロンティアを開拓し、新しい市場として獲得してきた。しかし、鉄道はなぜか昭和初期のまま時間面の開発を止めてしまっている。これは、やっぱり問題だと思う。
時間に対する感覚はかなり変化している。僕が子供のころは夜9時はとても遅い時間だった。スーパーもデパートも午後6時には店を閉めていた。
そんな状態が、少しずつ変化してきた。たとえばテレビ。昔は午後11時といったら日常の活動が停止している時間だった。ところが60年代に『11PM』というヒット番組が生まれて、みんなそれを見るようになった。いまでは『朝まで生テレビ』なんてやっている(笑)。
そうやって、夜中じゅう放送する番組も登場してきて、だんだんと24時間放送が当たり前になった。インターネットの時代になると、時間の感覚がさらに変わる。いつでもどこでも仕事ができるわけだから、SOHO(Small Office Home Office)で仕事をする人も多くなるし、フレックスタイムで働く人も増えてくる。
このように、時間に対する意識や時間の使い方がどんどん変わり、民間の需要はどんどん拡大しているのに、鉄道に関しては昭和初期から変化がない。既得権益がはびこり、さまざまな規制でしばられているからか。役所本意で進んでいるからではないか。コンビニが発展したのは、そういった規制するものがないからではないか。
都営地下鉄と東京メトロを都民のためにさらに生かす
東京都は首都政府として、時間のフロンティア開拓を模索していく必要がある。インフラ整備のための投資は必要ない。面に関するプロパティの開発はほぼ終わっている。
具体的な政策の一つに、東京メトロと都営地下鉄の統合と24時間運行化が考えられる。
東京都は東京メトロの大株主である。保有している株式は全体の46.6%。残りの53.4%は政府が保有している。この46.6%の持ち株を足場に、東京メトロと一体化できる方法を考えていく。そして、24時間運行が望まれる中で、どういうサービスが都民に対して必要かを検討し、方向性をつかんでいくことが大切だ。東京メトロは民営化したので株を売却しなくてはいけないということだ。だが、東京都の持ち株はすぐに売却しないほうがいいと考えている。
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