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最終回〜2010年−2014年、新たなステップに向けて

2006年9月8日

(取材・文=樺山 満)

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FIFAワールドカップ大会にかかわるスポンサーシップを独占的に販売・管理していたエージェンシー(代理店)、ISL(International Sports and Leisure)が2001年5月に破綻した。このためFIFAは、目前に迫った2002年ワールドカップ大会のスポンサーシップをさばくために、スイス・ツーク州に100%出資の子会社「FIFAマーケティング社(FIFA Marketing AG)」を設立した。これは、ISLのサッカー部門を、そのままFIFAの子会社としたもの。設立以来100年の歴史においてFIFAは、このとき初めて、商業部門を内製化することになった。

FIFAマーケティング社の設立は、目前に控えた2002年ワールドカップ大会のための緊急避難措置としての色彩が強かった。だが「商業部門の内製化」はここ数年、欧州に本拠地を置く国際スポーツ連盟の間で、1つの潮流となっている。

UEFA(ヨーロッパサッカー連合)は2001年、FIFAと同じくISL破綻に伴う措置として、UEFA Marketing&Media Management社を設立した。ISLでサッカーを担当していた者、数人を採用して、ヨーロッパ選手権におけるスポンサーシップと放送権の販売・管理業務を担当させた。

IOC(国際オリンピック委員会)も2004年に、100%出資子会社のIOC TV & Marketing Services社を設立。商業部門を内製化した。それまでIOCのスポンサーシップを独占的に販売していたMeridian Management社との関係は、IOCが同社に出資していたものの、2003年に清算した。

破綻したISLから放送権を引き継いだInfrontは好調

放送権に話を移そう。2002年と2006年のFIFAワールドカップ大会におけるワールドワイドの放送権は、ISLとキルヒ・グループが共同で保有していた(第8回参照)。しかし2002年4月、ISLに続いてキルヒ・グループも経営破綻した。FIFAワールドカップ大会の放送権は、キルヒのスポーツ部門であるキルヒ・スポーツの経営幹部が同年5月に新設したInfront Sport & Media社に移譲され、同社が放送権の販売・管理を担当することになった。

Infront Sport & Media社は、ISL/キルヒがFIFAに支払うことを約束していた28億スイスフラン(約2520億円、1スイスフラン=90円)の支払い義務もそのまま引き継いだ。同社による放送権販売は成功し、Infrontは、2大会分の支払額28億スイスフランを上回る大きな売り上げと相当な利益を上げたと見られている。

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