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起業のきっかけになったのは、2人が出席したあるパーティー。その席に、ボーイフレンドと破局したばかりの女性がいた。女性は新しい髪型に、新調した洋服で出席していた。出席者たちは口々に「とてもよく似合っている」と褒めた。しかし、Janka氏は心の中では似合っていないと思ったのだ。女性が帰った後でその話をしたら、実は氏の夫人も含めて全員が同じ意見だと分かった。みな、傷心の女性をさらに傷つけまいとしたのだ。

Janka氏はひらめいた。この女性のように、自分では、自分に似合うスタイルを十分分かっていると思う人は多い。人の評価は違うかもしれないのに、それを変えようとしない。マーケティングにおける製品や人のイメージの大切さをよく知るJanka氏は、印象を評価する個人向けのサービスを作ってはどうか、と思い立った。そして、Hörmann氏に相談したのだ。

問題は、写真をどう評価するかの方法だった。コミュニケーションの研究者と心理学者の協力を得て、まずは男性の写真を使って試行錯誤を重ねた。信頼できる専門的な方法の開発までに2年以上を費やした。

個人情報は厳守

同サービスの利用に当たって細心の注意を払っているのが、個人情報の保護だ。まず、写真以外の依頼者 依頼人の個人情報は評価者には伝えない。評価者は、写真を第三者に見せないことを登録時に契約する。また万が一写真の人物を知っていたら、「評価しない」と同社に書面で伝える義務がある。写真は、サービス利用から1年経った時点で自動的に破棄する。これより早く破棄してほしい場合、依頼人は電話かメールで申し出ればよい。

依頼人の側でも、知人をある程度避けることはできる。評価者の地域指定の際、自分の住む地区の郵便番号を記入すればその地区は除外される。近隣の人が評価者だったという可能性が低くなる。

最大限の好印象を与えたいという願い。自分は魅力的に見えないのだろうかという不安。そんな思いに焦点を当てた同種のサービスは、日本でもブームになるかもしれない。

岩澤 里美(いわさわ・さとみ)

スイス在住。ファーストクラス機内誌、環境と企業の社会的責任(CSR)に焦点をあてるビジネス情報誌『オルタナ』などを中心に、スイスの話題を執筆している。
http://slasuisse.exblog.jp/

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