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カリフォルニア同性結婚合法化で同性ペアの人形に発注急増

(森 マサフミ=ユナイテッドフィーチャープレス)

 2008年6月16日午後5時、カリフォルニア州で同性結婚が解禁された。結婚許可証を申請する同性カップルが続々と各地の役所を訪れ、テレビ局はレポーターを送り込みその模様を新時代の幕開けのごとく賑々しく中継した。そして…ケーキトッパー(ケーキに載せる飾り物)を販売するスモール・ビジネスにも、ビッグ・チャンスが訪れた。

ゲイ市場拡大が追い風に

カリフォルニア州コスタ・メサのレネリー・インターナショナルは、2004年創業以来ウェディング用ケーキトッパーを販売する、従業員3名の小さな会社だ。異人種間のカップルが多いカリフォルニアで、白人、黒人、アジア人、ラテン系人から自由に組み合わせできるフィギュアを販売することで差別化を図った。

ほどなくして、一部のクライアントのニーズに応えるべくレズビアン・カップル用のフィギュアを作り始めた。たとえ結婚が非合法でもウェデング・パーティーを行う同性カップルはいる。ゲイ・レズビアン向け情報サイトgayweddings.comがレネリー社のケーキトッパーを取り上げると、米国内はもとより、欧州、カナダなど海外からの発注も受けるようになった。

男性同士はタキシード姿2体で対応できるが、女性同士の場合ウェディング・ドレス2体ではしっくりこない。そこでスーツ姿の女性フィギュア(写真右)を作り、レズビアン結婚の需要に応えた。
(写真提供=Renellie International)

2008年5月15日、カリフォルニア州最高裁は結婚を異性間に限定するのは違憲であるとの判決を下し、同性結婚が1カ月後に解禁されることが報道される。これを受けて、結婚を計画する同性カップルからレネリー社への問い合わせが急増し、週間の注文数が5割増しで約150セットになった。gayweddings.comの通販担当者も在庫不足を訴えてきたと、共同経営者のエリー・ジェヌアルディさんは語る。

フィギュアは高さ約18センチ。硬質プラスティック(ポリレシン)製で陶器のような質感だ。価格は1体35ドル(3745円、1ドル=107円で換算。レネリー社から直接購入の場合)プラス送料。高すぎてはいけないが、生涯の記念品として保管する人も多いので安っぽくても困る。中国に信頼のおける職人を確保して1体1体を手塗りで作成し品質と価格のバランスを取った結果、現在の仕様に至った。

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