料理が滑り降りてくる! 店員不要の全自動ITレストラン
(シュピッツナーゲル典子=ユナイテッドフィーチャープレス)
客席のタッチスクリーンモニターで希望の料理を注文する。出来上がった料理は、2階の厨房かららせん状のレールを滑って1階の客席に提供される。頭上から落ちるようにレールの上を走る料理や飲み物を眺めるのは、まるでジェットコースターを見上げるような気分だ。給仕いらずの、こんな楽しい“全自動”レストランがドイツに登場した。従来のセルフサービス店とは一味違った「スバガーズ(`s Baggers)」は、注文や接客業務を極力合理化したITレストランとして世界の注目を集めている。
趣味の料理から生まれたアイデア

屋外のビアガーデン
(以下全写真提供=HeineMack社)
ドイツはバイエルン州・ニュルンベルクにあるITレストラン「スバガーズ」の考案者は、ミヒャエル・マック(Michael Mack)氏。製鉄所を経営する事業家だ。2001年1月、同氏は、本業と並行して企画・開発を手掛けるHeineMack社を設立し、日用品の開発を重ねてきた。
それとは別に、「早い、安いが売りのファストフード店を一歩進め、サービスや料理内容が高品質でユニークなレストランを開きたい、という構想は10年ほど前から温めていました」とマック氏はいう。
料理が趣味の同氏は、自宅に友人をよく招待するそうだ。出来上がった料理を手にし、厨房と食堂を何度も行き来しているうちに「調理場から客席に料理を直接届ける方法があれば」と思いついた。このアイデアをビジネスに結びつけたという。
2年間の準備期間を経て、2007年4月に「スバガーズ」を開業した。事業開始に至るまで200万ユーロ(約3億2000万円。1ユーロ=160円で換算)の投資をしたとのこと。同店は今年5月、ITを駆使した新しいビジネスモデルとしてバイエルン州・フランケン地方(ニュルンベルク周辺の行政地区)07年度起業考案部門で最優秀賞を受賞した。
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