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世界に広まる「氷のホテル」〜氷の中で結婚式も!

2007年10月3日

(岩澤 里美=ユナイテッド・フューチャー・プレス)

十字架も天使像もすべて氷で作った、氷のチャペルでの挙式。宿泊はスイートルームで。

こんなユニークな氷のホテルが、北欧3カ国を中心に世界の寒冷地域……グリーンランド(デンマーク領)、ドイツ、スイス、カナダ、アラスカ(アメリカ)……に広まっている。

世界初の氷のホテルは、スウェーデン・ユッカスヤルビ村の「ICE HOTEL」。今シーズンは、2007年12月7日から営業を開始。2008年4月30日までサービスを提供する。

雪と氷は解ける──毎年、再建する

ユッカスヤルビ村は北極圏の南端から北200キロメートルにある、人口500人あまりの村だ。「ICE HOTEL」は、1990年に開業した。

「ICE HOTEL」の材料は、雪と氷のみ。氷は、地元のトルネ川から採取する。敷地は6000平方メートルにわたる。ホテル内の温度は、マイナス5度に保っている。屋外がマイナス30度以下になるとホテル内もマイナス8度になるが、それ以下になることはない。

氷のホテルは、夏季は利用できない。材料の雪と氷がすべて解けるからだ。溶解した氷雪はまたトルネ川へ戻る。再建は11月から開始する。毎年の積雪量や氷の量によって、再建する部屋数は多少変動する。

過去2シーズンの宿泊者は、どちらの年も約2万6000人に達した。また、ホテルを見学するだけの顧客も少なくない。両年とも3万人が訪れている(それ以前のデータはなし)。

専用の防寒着で過ごす

各部屋にドアはない。ゲストは荷物をロッカールームに預ける。脱衣所は暖房があり、ここでホテル内用の防寒着を着用する。「ICE HOTEL」は、防寒着の内側に着るフリースの上下セットやセーター、ウールの靴下、帽子などをオンラインショップで販売している。希望すれば、チェックインしたときに受け取ることができる。

日本人もスイートルームをデザイン。昨シーズンの酒井浩慶氏による「Tsu-Ki-No-Ma」(写真提供=Big Ben Productions、ICE HOTEL)

トイレは共同で、暖房付きの通常のものを備えている。2つのレストランも氷ではない通常の造りだ。レストランでは、氷の器で食事ができる。氷の映画館もある。

今シーズンの部屋数は80室で、1〜2人用、家族用、スイート、デラックススイートを用意する。部屋の大きさやデザインは、毎年違う。建築家、画家、彫刻家、デザイナーなどを多数起用している。

お得期間(2007年12月8〜17日、2008年1月8〜21日および4月9〜30日)の料金は、氷の彫刻像を設置したスイートは、シングルルーム2940〜3700クローナ(約5万1450〜6万4750円)、ダブルルーム1人1520〜1900クローナ(約2万6600〜3万3250円)。彫刻像なしの部屋は、シングルルーム2140〜2700クローナ(約3万7450〜4万7250円)、ダブルルーム1人1120〜1400クローナ(約1万9600〜2万4500円)。防寒着と朝食、朝のサウナ・タオルを含む。子ども料金(7〜12歳)は1泊475クローナ(約8312円)。

デラックススイート(ダブルルーム)は、キルナ空港とホテル間の送迎やフルコースの食事などを含めたパッケージのみで、1人5300クローナ(約9万2750円)。

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