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格安「歯医者ツアー」で、歯も心もリフレッシュ

2007年8月22日

(岩澤 里美=ユナイテッド・フューチャー・プレス)

日本では、歯科治療に健康保険が利用できる。しかし、ヨーロッパには、保険が効かない国や、効いても治療費が高い国がある。虫歯を1本治療するにも多額の費用がかかり、頭を悩ませる人が少なくない。

そんな中、東欧ハンガリーの歯科治療が注目を集めている。治療費が非常に安いのだ。今や年間6億ポンド(約1440億円)以上の利益を生み出す巨大ビジネスに発展した。このハンガリーに治療に通う「歯医者ツアー」がブームになっているイギリスの事情を紹介する。

安くて、腕がいい!

イギリスには国営健康サービス(以下NHS)と呼ぶ医療システムがあり、原則として無料で治療が受けられる。治療費は、16歳以上の国民から所得に応じて徴収した保険料から支払う。しかし歯の治療費については、NHSは治療費の約2割しかカバーしない。残りの8割は自己負担になる。また、NHSに加入していないプライベートの歯科医院に行く場合は、治療費は全額自己負担となる。

サンデータイムズ紙(2007年5月27日付)によれば、今年は2万5000人以上のイギリス人が歯の治療のため、ハンガリーを訪れるという。「歯医者ツアー」は、イギリス国内の専門エージェンシーが企画している。

治療費は、ハンガリーとイギリスで、どのくらいの差があるのだろう。ロンドンのエージェンシー、ヴァイタルヨーロッパによると、詰め物の費用は、小さい場合でイギリスでは110ポンド(約2万6400円)なのに、ハンガリーではたった35ポンド(約8400円)。大きい場合はイギリスでは190ポンド(約4万5600円)なのに、ハンガリーでは70ポンド(約1万6800円)で済む。

また、セラミック製被せ物(金属に陶材を焼き付けた冠)はイギリスでは470ポンド(約11万2800円)だが、ハンガリーでは189ポンド(約4万5360円)だ。1週間ほどの滞在を要するインプラント治療(歯のない部分に人工の歯根を植えて、その上に歯を作る) は、イギリスでは1800〜2100ポンド、ハンガリーでは480〜629ポンド。差額が1000ポンド(約24万円)以上にもなるから、お得度はさらに増す。

もちろんツアーには、治療費に加えて、航空券代とホテル代がかかる。しかし、ヨーロッパでは格安航空会社が増えていて、航空券代は驚くほど安い。通常4〜5万円のヨーロッパ内往復チケットが、格安航空会社で早期予約をすれば1〜2万円で済む(空席が減るにつれて、値段が上がるシステム)。宿泊費も手ごろだ。ハンガリーの3つ星ホテルの場合、シングル1泊がローシーズンで36ポンド(約8640円)、ハイシーズンで46ポンド(約1万1040円)といった具合。このため、治療費と合わせてもハンガリーの方が安くなるケースが多い。

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