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奴隷が作ったカカオは使わない! トニーズ・チョコの挑戦

2007年5月9日

(加藤 靖子=フリーライター)

子供から大人まで、誰もが大好きなチョコレート。そんなチョコレートの原料を生産するカカオ農園で児童が強制的に酷使されている、という苦い真実がある。劣悪な労働状況の打開と子供の強制労働を排除するために生まれたチョコレート会社「Tony's Chocolonely」(トニーズ・チョコロンリー)が話題を呼んでいる。児童奴隷撲滅と、消費者啓蒙の突破口となるか。

新聞記事で奴隷問題を知る

トニーズ・チョコロンリーのミルクチョコレート

オランダ人ジャーナリストのTeun van de Keuken(テェゥン・ファン・カェゥクン氏(以下英語名、トニー氏)は2002年、西アフリカのカカオ生産国において奴隷売買が行われていることをある新聞記事で知った。人身売買業者から子供を奴隷として買い取り、カカオ農園で強制的に働かせているというのである。現代社会では、奴隷は表向きに廃止になっている。であるにもかかわらず、悲惨な労働問題が存在していることに驚愕した。

国際熱帯農業研究所は2002年、カカオ豆の主要生産国である西アフリカの4カ国、ガーナ、カメルーン、コートジボワール、ナイジェリアの約4600のカカオ農場を対象に実態を調査した。カカオ豆の生産は現在、この4カ国が、世界の生産量の約7割を占める。その結果、推定14万6000人の子供がマシェティと呼ばれる幅広の刀を使用して農園の雑草除去作業を行っていた。また推定15万2700人の子供が、農薬散布に従事していた。

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