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“見えない”を体験できる暗闇レストラン

2007年3月14日

(岩澤 里美=ユナイテッドフィーチャープレス)

目の不自由な人と同じ環境が体験できる暗闇体験レストランと聞いて、何をイメージするだろうか。目隠しをして食事をする? いや、そんな生易しいものではない。明かりのない真っ暗な部屋で食べるのだ。注文は、明るい入り口で自分で選ぶ。であるにもかかわらず、真っ暗闇では何を食べているかよく分からない。そんな不思議な体験ができるレストランが、ヨーロッパをはじめ、ニューヨークやロサンジェルス、オーストラリアでヒットを飛ばしている。

広まりは留まるところを知らない。昨年11月にはロシア・モスクワとカナダ・モントリオールで。そして今年1月には中国・北京でアジア初の暗闇体験レストランがオープンした。いったい誰が、こんなレストランを始めたのか。

スイス発で世界に展開

この真っ暗闇のレストランは、どこで始まったのだろう。先進的な考えのオランダか、やはり流行の先端を行くニューヨークか。答は意外にもスイス。1999年にオープンした、チューリヒのblindekuhが発祥だ。

チューリヒのblindekuh(写真提供=blindekuh)

Blindekuhのレセプションにはライトがある。客はここで、週変わりのメニューから前菜、メインメニュー(肉か魚かベジタリアン)、デザートを選ぶ。スイス国内で生産された新鮮な素材は、IP Suisseが保証している。このラベルは、環境にやさしく、動物を搾取しない方法で作った農作物に与えられる。「暗闇で食べるからこそおいしいものを」と配慮している。

携帯電話や蛍光時計は禁止なので、レセプションに預ける。また、室内は全席禁煙。

そして、いよいよ暗闇の中へ。給仕人の肩につかまり、1列になって席まで行く。しかし、給仕人もライトを持っていない。ここがblindekuhの変わった点。給仕人たちはなんと視覚障害者なのだ。

給仕人の肩につかまり、暗闇へ(写真提供=unsicht-Bar)

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