米国でゲイカップル向けブライダルサービスが充実してきた
(尾﨑 佳加=ユナイテッドフィーチャープレス)
10月25日、米国ニュージャージー州の最高裁が同性愛者の結婚を認める判決を下した。同性婚者に従来の結婚と同等の権利を認める米国の州は、マサチューセッツ州に次いで2つ目となった。ゲイカップルになんらかの法的保障を与える州は、この2州のほかに7州に増えている。これらの州では、従来の結婚制度が保障する権利の一部を同性愛者にも認めるパートナーシップ法を制定するなどしている。こうした動向を受け、ゲイが1500万人いるとされる米国で、同性愛者を対象にしたブライダルサービスが充実してきた。
花婿2人が仲睦まじく寄り添うウェディングケーキの飾り人形が売れる
今年10月、同性婚のプランニングに役立つ情報を提供する「GayWeddings.com」(ヴァージニア州)は、同性婚のセレモニー向けの商品を販売するショッピング部門を新設した。2005年に提携したゲイウェディンググッズを扱うショッピングサイト「TwoBrides.com & TwoGrooms.com」の窓口となり、同社の売れ筋商品を販売する。TwoBridesは2人の花嫁、TwoGroomsは2人の花婿の意味だ。花婿2人(または花嫁2人)が仲睦まじく寄り添っているケーキトップ(ウェディングケーキの飾り人形)や、同性婚用にアレンジした結婚証明書がよく売れているという。

「TwoBrides.com & TwoGrooms.com」は、2000年、レズビアンの娘の結婚式を準備していた母グレッチェン・ハンが、同性婚者が利用できるブライダルサービスの少なさに疑問を抱いて立ち上げた。同じ苦労を味わったゲイカップルの支持を得て、徐々にゲイウェディングのブライダルサービスを充実させる主張の声を高めてきた。「GayWeddings.com」と提携した2005年は、売り上げが前年比60%増えた。2006年も、今のところ同等の伸び率で伸びているという。
「GayWeddings.com」のもう1の収入源は広告料。月間約1万7000人(2006年3月時点)が訪れるサイトには、ドレスブティック、フォトグラファー、ケータリングサービス、花屋など、あらゆる業者が広告を出稿する。これらの業者は、同性婚に理解のあるゲイフレンドリーなブライダル業者としてリストにもまとめられている。

ゲイウェディング商品と「TwoBrides.com & TwoGrooms.com」の創始者グレッチェン・ハン(写真提供:GayWeddings.com, Steve Reed.)
広告を出しリストに載る企業は、ゲイ向けに特別なサービスを打ち出しているわけではない。しかし、同性婚を応援しており、多くの業者はゲイウェディングの経験が豊富だ。グレッチェン・ハンの娘で自らも同性婚をした、同サイトの代表取締役キャスリン・ハンは「ゲイだと分かると手のひらを返して契約を拒否する業者は少なくない」と述べる。ごく普通の幸せを願うゲイカップルに不快な思いをさせないよう、「GayWeddings.com」のリストは利便性以上の重要な役割を果たしている。
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