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BatsCar社は、フランス西部ブルターニュ地方のカンペールにバッテリー製造工場を建設すると発表した。投資額は1億5000万ユーロ。ここでは年間1万個の金属リチウムポリマーバッテリーを製造する。

「BlueCar」は2008年に市販となる予定。価格は「フランスの車両購買平均価格である2万ユーロを予定している。2008年中に1000台、そして2016年には10万台の電気自動車を販売したい」(BatsCar社広報)という。

フランスには電気自動車優遇策がある

フランスはもともとガソリンの値段が高い。さらに昨年来の価格高騰で、日本円に換算すると1リットルあたり180円以上になっている。したがって消費者は、コストが割安なディーゼル車を選択している。「ディーゼル車は環境に悪い」と言われた時期があったが、今では「エコカー」として見直されている。窒素酸化物や、人体に有害な粒子状物質に対する厳しい規制が守られてきたためだ。熱効率が高く、燃料消費量が少ないディーゼル車は、CO2の排出も少ないので、2004年度に販売された新車のうち79.6%を占めるまでになった。

地球環境を守るためフランスは、90年代後半から、運輸省や環境庁などが中心となっていくつかの外部組織を作ってきた。PREDIT(地上輸送研究開発プログラム)、CEREVEH(電気およびハイブリッド自動車研究センター)、ADEME(環境、エネルギー制御センター)などである。企業は研究開発に助成金をもらうことができる。また消費者は電気自動車を購入すると、約3000ユーロの補助金が受け取れる。さらに車両登録費用免除、車両保険の2割引、駐車料金が無料というメリットも得られる。

「Cleanova II」と「BlueCar」、どちらも「1ユーロの電気代で100km走行できる」次世代電気自動車である。SVE社とBatsCar社の計画が予定どおりに進行すれば、数年後にはフランスの街角でも電気自動車が普通に見られるようになるだろう。

市絛 三紗(いちじょう・みさ)

フランス・ブルターニュ在住のフリージャーナリスト。

ユナイテッドフューチャープレスおよびClub de la Presse de Rennes et de Bretagneに所属。

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