北京五輪CG花火と日本の番組ねつ造からみえる将来
北京オリンピックが開幕となったが、開会式をご覧になられた方々も多かったであろう。圧巻の映像だったが、後日談で、あの足跡型の花火がコンピューターグラフィックス(CG)で作成されたものだという事実が確認された。これは英国のデイリー・テレグラフ氏が報道したものだ。このニュースを耳にして、根本的に腑に落ちない思いがしたのは、私だけだろうか。
おそらく、多くの視聴者は「流石、中国。すごい規模の花火だ。ここまで統制がとれた演出と、市街地を使用して行われる花火は、社会主義国の首都、北京ならではのものだろう」と思われたに違いない。それが、実際はCGを使用した映像だとわかった訳であるから、肩透かしを食わされた気分になっても不思議ではない。それも、オリンピックの開会式の映像だ。本物と期待したものを裏切られたという感情が沸き起こるのも当然の事だ。
ねつ造? 演出?
また、丁度、同時期に、とある民放局で放送された大食い番組の出演タレントが、食べた量が実際とは異なるのではないかという報道が週刊誌で指摘された。五輪開会式とは規模も質も異なるが、このようにシンプルな、視聴者の期待感を損なうテレビ番組の本質は、五輪開会式であれ、大食い番組であれ「ねつ造」の、誹りは免れないだろう。
今回の北京オリンピックの開会式の演出は、中国人映画監督が行ったものだが、映画監督による演出という事が、今回の「足跡花火CG映像」の理由ではないだろう。そもそも、これは、中国側の放送、報道に関わる姿勢がそのような思想に基づいているのではないかと疑わざるを得ない。
放送という機能は世界共通であれ、中国の「中国中央電視台(CCTV)」という放送局の姿勢は、国家統制に基づいた「報道機関」=「国家監視下」という事実だ。つまり国民に伝達する放送内容は、「それが事実かどうか」は重要ではないのではないか。
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