NHK不祥事、解体・国営化は不可避なのか
新年を迎えて、世界経済の動向も大揺れだ。サブプライムローン、原油高など、我々の生活に暗い影を落とし始めている。これだけ実質生活感が向上せずに、少子高齢化やワーキングプアの問題、地域格差、収入格差など、日本国内の状況が、陰鬱としたものばかりでは気が滅入る。事件や事故のニュースも多い。老人や子供が安全に暮らしを営むことが、出来なくなってしまったこの国の将来には、どうなってしまうのだろうか。犯罪傾向や生活スタイルだけでなく、人情までもが、外国化してしまっては、もはや、日本人が元来持っているアイデンティティーなどは、どこかへ吹き飛んでしまったのだろう。
「オールウェイズ 三丁目の夕日」の時代が本当に懐かしく感じるのは、景観だけでなく、その時代の人々の暮らしと感性が、今は存在しない、忘れられた良き日本を思い起こさせるからに他ならないからだろう。
倫理や公序良俗など考えさせられる中、またもやNHKに不祥事だ。ニュース放送前の内容から、株価が上がると判断して株を購入したようだが、こうなると付ける薬がない。公明正大な放送局という威信は既に全くない。会長辞任だそうだが当たり前だろう。
新会長で立て直せるのか
この連載で書いてきた通り、これまで起きてきた不祥事の内容から、この巨大組織の「役所化」と「腐敗」については、想像を絶するほどだろうと思われる。恐らくトップから現場社員までの多くが、「特権意識」の固まりだろうから、入社すると、新人からして数年でこのように体質になってしまうに違いない。
そこで、外部からの会長の登用となった訳だが、この会長の選出にも問題があったように思う。選任された方も、すでに70歳を超えている方だが、リタイアした民間企業OBが子会社に天下りするのとは訳が違う。ご本人は名誉職とでもお考えなのだろうか? これだけの人員と、受信料金の問題を抱えた腐敗組織を変革して行く為には、それ相応の覚悟と情熱、気力、体力が必要だ。官庁を改革しようした担当国務大臣はすでに、骨抜きのようだが、同様にこの高齢の外部から招聘されたNHKトップも、NHKの内部からの抵抗にまったく歯が立たないだろう。
そもそも、NHK内部の人間を集めて、このトップに協力する体制が作れるはずがない。現状維持を狙う旧態依然とした幹部は派閥、権力、地位志向の人間ばかりと断言できる。受信料金が半ば、税金化しており、企業経営の理念が無い集団なのだ。このような役所化した組織は、居眠り職員集団の役所なのだ。いつまで保たれるか分からない新体制に組みして、現状の刷新を訴える事は、サラリーマン人生にとって致命的なはずだ。新会長がなんらかの事情(例えば健康上の)で交代すれば、報復人事が実行される事は明白だからだ。そのような事を考えれば、既に組織全体が感覚麻痺しているNHKに気概ある社員がいたとしても、「組織刷新」に名乗り出る事すら出来ないだろう。
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