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重厚長大産業と同じ「空洞化」の道

加えて、許容量を超えた「制作発注」は、当然、業務の外部委託を生み出す温床となった。それは、国内の外部プロダクションへの下請けへという流れから、現在は、国外へ業務が発注されている。日本のアニメーションの主な発注先は、韓国、中国だ。韓国では、日本のアニメブームに敏感に反応して、アニメ制作プロダクションを設立。国を挙げて、アニメ産業を育てようとしている。日本よりはるかに、計画的にアニメ産業の基盤強化に取り組んでいるのだ。制作技術だけでなく、監督や脚本といった内容に関わる部分についても、著しい進歩を遂げていることは、実写映画への取り組みを見れば歴然だ。そして、中国。韓国より遥かに安い人件費を目玉に、アニメ制作へも精力的に取り組んでいる。中国は、台湾、アメリカとの政治的緊張関係について妥協の姿勢は見られない。しかし、アニメーション制作については、政経分離の対象なのだ。中国最大のアニメーション制作会社は台湾系企業だ。また、その社を大きく育てた受注業務は、中国国内用アニメの制作業務では無い。かの、ウォルト・ディズニー社のアニメ制作業務なのだ。

既に、自動車や家電産業と同様に、日本アニメの制作も人件費の安い中国に大量に発注され始めている。もともと国内に於いても脆弱な産業基盤のこの業界が、既に、重厚長大産業と同様の「空洞化」問題に見舞われる可能性が高いのだ。・・・続く。

正直 梅太郎

東京キー局、編成、営業、映像投資業務に携わる。新規事業部門法人化に伴うスピンオフの責任者として、社内起業を体験。金融や投資ファンド関係者との業務も多くテレビ局らしからぬベンチャー企業勤務。

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