北京オリンピック、保有リスクと期待リターン(後編)
北京オリンピックを取り上げる、後編。
昨日アップした前編では、北京オリンピック開催を巡る中国独特の事情として、準備段階での中国をはじめとする各国政府の思惑や、現地での試みとその背景の見方などについて述べた。
そこで、後編では、開会式を控え、現地での取材や応援をめぐって予想される開期中のトラブルと、それらを回避するためのリスクマネジメントをテーマとする。また、そうした情報を受け取る際の留意点についても取り上げる。やや過熱気味に世界イベントを取材するバイアスに加え、各種規制があるという前提での取材、それら行為を必ずしも快く思わない、あるいは取材慣れしていない市民などは、どの国にでもある話ではある。そのあたりをネグった上で、本来伝わってくるものを意識することが肝要となる。
すなわち、私たちが受け取る情報は、メディアのフィルターを通してのものであり、ポジティブなものであれ、ネガティブなものであれ、バイアスがかかっている。私たちは、ビジネスであれ、プライベートであれ、リスクリテラシー(リスクの発生時に、その背景に考えが及ぶ能力)を意識し、間違ったメッセージを受け取らないための努力を必要とする。
これから夏休み・お盆期間に突入するが、いつものように、日々発生するリスク事象、本コラムでの連載テーマのフォローアップについては、適時筆者のブログ「e戦略の視点2」を参照願いたい。
取材記者、観光客、駐在員のリスクマネジメント
オリンピックなどの祭典には、必ず姿を見せる日の丸おじさんらが、横断幕を掲げ、鉢巻を締め、紋付袴で三三七拍子を操ることは、今回は難しいのかもしれない。中国側観客からの過剰な愛国精神は、競技自体の妨害にもなるし、万が一の混乱、乱闘は、思わぬ方向へと事態を引き起こす。
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