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2月19日未明に起きた海上自衛隊護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」との衝突事故では、27日にあたご艦長が清徳丸の家族と漁協組合長に謝罪。家族らは悲しみをこらえ、不明者捜索と再発防止への原因究明を求めた。

一方、10日後の衆院予算委員会の集中審議では、防衛省の初期動作、官邸への報告などにつき野党から厳しい追及が行われた。

果たして、「普通の国」へと脱皮する日本は、今回の海難事故をどう見るべきか。リスクマネジメント上は、加害者が巨大組織、被害者が一般人の場合、メディアのバッシングが頂点に達することが指摘できるが、過去のケースからは、今回の事故はどう見えるのか。リスクリテラシーから、その背景に迫り、リスク回避の行動、再発防止に向けた今後の対応などに言及したい。

いつものように、日々発生するリスク事象、本コラムでの連載テーマのフォローアップについては、適時筆者のブログ「e戦略の視点2」にて行っている。

あたご衝突事故

海上自衛隊護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突は、2月19日午前4時7分に発生した。漁船は衝突により真っ二つに割れ、結果、漁船の乗員2名は行方不明となり、現在なお、捜索中である。

・時系列での動き
 防衛省における初動対応クロノロジー(時系列作業分析)(pdf)では、現場の動き、統合幕僚監部・海上幕僚監部の動き、内部部局の動きが示されている。

それによれば、04:07の衝突から14分後の04:21に救助作業を開始。04:23に海上保安庁に通報、04:33に護衛艦隊司令部に連絡→04:42に自衛艦隊司令部→04:48に海上幕僚監部へと第1報伝達されている。本来、ここから、石破防衛相に報告があるはずだが、通達を知らずに報告はしていない。

この間、約40分。最終的に海上自衛隊事故調査委員会を立ち上げたのは、2時間50分後の07:00である。

救助活動は、05:36に、「くりはま」「しらゆき」が現場に到着。あたごを含め、05:45から、内火艇6隻が現場を捜索しているが、既に1時間40分が経過していた(当初の救助活動が14分後になっていることについて、大臣は金曜日の答弁にて、未明の発生であること、危険が伴うこと、その中での14分がけっして遅くはないとした)。

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