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長崎佐世保銃乱射事件、再発防止へのマネジメント上の提言

師走の真っ只中、14日(金)の夜にニュース速報の第一報がもたらされた。散弾銃を持った男がスポーツクラブに立てこもったというもの。どういう背景かはわからず、薬の乱用、強盗などが脳裏を過ぎった。発生から僅か30分でニュースは全国を駆け巡り、さらに30分後(発生から1時間)には、7人が死傷し犯人は逃走中と報じられた。

銃規制は世界でも日本とイギリスが厳しい。暴力団などが水面下で所持する銃が無視できない範囲になり、つい先月にも法改正が行われたばかりだ。しかし、そのシナリオを越えるところでの凶悪犯罪が発生した。

警察庁の犯罪統計では、銃犯罪は抑止される傾向にあるが、より凶悪な無差別なものが一般市民により引き起こされる素地が出来つつあることをうかがい知ることができる。

今回の事件は、犯罪の背景もさることながら、銃器の所持の許可、販売のあり方、使用方法ならびにそのトレースといったマネジメントについて考える必要性を示唆している。官房長官も改善の余地があると発言していたが、銃器対策推進本部の本部長がまさに官房長官に他ならないからでもある。当コラムでは、具体的なソリューションについても提案を試みたい。

いつものように、日々発生するリスク事象、本コラムでの連載テーマのフォローアップについては、適時筆者のブログ「e戦略の視点2」にて行っている。

長崎佐世保銃乱射事件

散弾銃を持った男性が、スポーツクラブのプールサイドで乱射し、2名が死亡、6名が怪我をする事件を引き起こし、翌日、自宅近くの教会で、自殺した。

・背景
 事件の第一報は、欧州から帰国し、時差でもうろうとする筆者を覚醒させるに十分な衝撃であった。散弾銃を持った犯人が佐世保市内のスポーツクラブに立てこもっているというものである。

発生が19:15で、全国放送でのニュース速報が19:45であるから、かなり早い時期から多くの情報が流れていたことになる。ただし、当初の散弾銃が、ライフル銃になり、さらに軍関係者の自動小銃のようなものへと見方が変わっている(22:00台の報道ステーション)。あくまで推測の域を出ていなかったが、目撃情報が長身の男(180〜190cm、迷彩服)であったことや、佐世保市での犯行であるため、一部には米軍関係者ではないかという見方もあった。(実際には、生存者の一部から、既に同級生の犯行と特定されていたフシはあるが、警察の発表はなく、深夜、逃走犯を抱える市内は眠れない一夜を過ごすことになる。)

翌日、既に早朝の段階で、教会周辺は包囲され、NHKや民放の中継車が出るなか、犯人が37歳の市内在住者と特定されていく。朝の時点で、犯人は死亡しており、あとは背景の報道へと動くことになる。夕方には、犠牲になった男性と犯人が同級生であることも報じられた。

メディアの取材が進むなか、犯人は数年前から言動がおかしく、近隣住民の家に深夜現れ、トイレを借りたいと申し出ていたり、猟銃を持ったまま周囲をうろついており、住民が銃を許可した警察に、免許を取り上げるよう相談していたようである。(これについては、住民からの相談を受けた警察が本人に接触し、取り外すと銃器が発射できなくなる「先台」という部品を警察で預かることに同意を得ていたが、その後預かった形跡がないことが明らかになった。国家公安委員長は、警察の対応について精査するよう指示を出している。)

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