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防衛省問題、国会喚問と防衛産業、再発防止プログラム

防衛省が揺れている。10月29日(月)午後1時から、2時間半にわり、守屋武昌前防衛事務次官の国会証人喚問が行われた。

そこから解ったのは、課長職に昇格以降、様々な接待を受けることになり、頂上=事務次官レースに向け民からの支援が続いたことだ。ゴルフのレッスン、接待での食事マナー、コネクションを利用した要人への水先案内、そしてさらなる上の組織への歯車としての組み込み。

退職後は族議員としての道を考えていたのだろうか。あるいは関係する財団法人で院政を敷くつもりだったのか。

こうした公務員の倫理規定違反を嘆くこととは別に、そこにはもうひとつのテーマが横たわる。そもそも、今の防衛省が置かれている立場と早期退職という肩たたきが、彼らの出口をゆがんだものにしていないか、在職中から狭い出口に向けた様々な「工夫」を黙認していないかという問題である。

今回も、再発防止のための委員会が組織され、再発防止マニュアルを作成したとしても、構造的な問題=公務員の早期退職、調達に向けたマンパワー不足、世界的な官民連携による軍需産業の育成への対応などを改善・解決しない限り、より巧妙に、より長期的に、薄く広く延ばされ、不正の温床が蔓延ることになり、国民の安全と安心が脅かされることになろう。

いつものように、日々発生するリスク事象、本コラムでの連載テーマのフォローアップは、適時筆者のブログ「e戦略の視点2」にて行っている。また、リスク関係のコンテンツに特化した新サイト「r戦略の視点」では、筆者が教鞭を取る社会人大学院の学生とのコラボレーション、外部とのオープンの「場」を設けたので、関心のある向きにはアクセスを願いたい。

守屋前防衛事務次官の国会喚問

守屋氏の国会喚問は、10月29日(月曜日)の午後1時からNHKなどで中継された。静止画か動画か注目されたが、本人の要望は受け入れられず、動画中継となった。一国の防衛を預かり、ほんの少し前まで現役だった人物がいまさらジタバタしてどうなるという説得に応じた形だが、動揺することもなく、答弁をこなしている。構造的にリスクを解き明かし、言って良いこと(認めるもの)、言ってはいけないこと(記憶が曖昧なもの、その他関係者に広がること)を区別し、答弁を繰り返した形である。(当日の証人喚問での答弁については、筆者のブログ(e戦略の視点2)「守屋前防衛次官@国会喚問」を参照のこと。)

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