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猛暑効果がカンフル剤に

そして第三の追い風は、猛暑だ。今年の7月は記録的な猛暑となった。このためコンビニでは、ソフトドリンクやアイスクリームなどが爆発的に売れた。

ガソリン高・タスポ・猛暑と三重の追い風に恵まれた7月は、既存店売上高が前年同月比11.7%増と、コンビニ業界は記録的な販売実績に沸いた。これ以前の10年間で、コンビニ業界の既存店売上高が5%以上伸びた月は、わずか1回しかない。この1回は2004年7月の6.8%増で、このときも猛暑であった。だがこの記録と比べても、この7月の売上高の伸びは驚異的である。

もちろん猛暑効果は、永続するものではない。8月は一転気温が下がり、順風が逆風に変わった。それでもコンビニの好調は続いている。主要企業の月次売上高を見ても、ファミリーマートが前年同月比6.1%増、ローソンが5.6%増、サークルKサンクスが4.9%増と、大幅な伸びを維持している。この傾向から判断すると、業界全体の8月の伸び率も、4〜5%増となりそうだ。タスポ効果とガソリン高効果は、非常に大きいと言える。

“神風”が覆い隠した問題

近年のコンビニ業界にとって、市場飽和による売上の伸び悩みは、深刻な問題であった。コンビニ業界の既存店売上高は2000年以降、継続的な前年割れとなっている。業界各社は既存店の不振を出店による店舗増で補う戦略を取ってきたが、これが業界の過当競争を更に促進し、既存店の業績悪化に拍車をかけるという悪循環に陥っていた。

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