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資本効率悪化には歯止め

ドコモの戦略転換は、企業の成長性よりも収益性や効率性を優先したものと言える。その効果は、資本の効率性を表すROE(自己資本利益率)の推移に明確に現れている。ドコモのROEは、2005年3月期の19%から2007年3月期の11%へと急低下していた。それが2008年3月期は11.5%と、僅かではあるが資本効率の悪化に歯止めが掛かった。

ドコモは営業的には苦戦をしているものの、財務面での優位性は依然として競合他社を圧倒している。2008年3月期におけるKDDIおよびソフトバンクの利益率(当期利益)は、それぞれ6.1%と3.9%であった。これに対してドコモの利益率は10.4%であり、収益性の点ではドコモが大幅にリードしている。ドコモのキャッシュフロー創出力も健在だ。2008年3月期のフリーキャッシュフロー(営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いて算出)は、約8000億円と巨額である。

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