このページの本文へ
ここから本文です

かつての日本は工業製品ばかりが目立ち、人を引き付ける“色気”のようなものに欠けていた。だが現在の日本には、外国人があこがれる要素がたくさんある。例えば、

 1)世界の食通たちは、日本の寿司にあこがれている
 2)世界のアニメオタクたちはアニメの母国日本にあこがれ、聖地アキバ(秋葉原)を訪れることを夢見ている
 3)アジアの若者たちは、日本の若者風俗や原宿のファッションにあこがれている
 4)中国の富裕層は、銀座や新宿で買い物することにあこがれている
 5)台湾をはじめ、アジアの多くの人たちが日本の温泉に興味を持っている
 6)香港やシンガポールの人々は、北海道の雪景色にあこがれている
 7)オーストラリアのスキーヤーは、北海道ニセコの雪にあこがれている

これら寿司・温泉・アニメ・雪などは、日本独特の希少資源であり、観光客誘致の切り札になり得るのである。

今中国では「韓流」ブームにより、韓国へのツアーが大人気だそうである。日本の観光リソースは韓国に引けを取らないと思われる。アジアのあらゆる地域で、日本旅行ブームに火がつく可能性は少なくないであろう。

アジアの富裕層が上得意客になる!

アジア諸国では富裕層人口が急増しており、頻繁に海外旅行に出かける人も増えている。彼らは海外旅行に関してはリピーターであり、前回旅行の満足度が、再訪の有無を左右する。日本には、リピーターを引き付ける魅力があると思われる。

JNTO(国際観光振興機構)が実施した訪日外客の満足度調査によれば、訪日旅行に満足したと回答した観光客の割合が94%に達している。訪日後の日本のイメージは訪日前より大きく改善しており、特に「日本の人々が親切」「食事が美味しい」「サービスがよい」などのポイントで評価が高い。

客観的に考えて、日本企業の顧客サービスのレベルは、諸外国のぶっきらぼうな対応に比べて、はるかに高いと言えるはずだ。それだけでなく、

 1)街を歩いていて危険を感じない
 2)店でだまされたり、まがい物をつかまされる心配がない
 3)食べ物を安心して食べることができる
 4)交通機関の運行の信頼性が高い

などの点で、日本の優位性は際立っている。富裕層を中心とする海外旅行のリピーターはこれらの点を極めて高く評価するであろう。

どこの国の消費者でも、経済力が高まれば高まるほど、高品質のサービスを求める。日本の温泉旅館や高級料理店、一流百貨店などのサービスは、アジアの富裕層のニーズにマッチするはずだ。今後は「ちょっと買物に」といった調子で、日本を訪れるアジアの富裕層が急増するであろう。このような客層を上得意客にすることにより、潤う産業はたくさんある。

(全 6 ページ中 5 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る