指紋認証のイマジア、日本企業ではじめて海外政府に導入
(松崎 隆司=フリーライター)
指紋認証システムの開発販売を手掛けるテクノイマジアの製品が、日本製として初めて海外の政府に採用されることになった。採用を決定したのはパラオ共和国。空港の本人確認に同社の「指紋認証付きパスポート読取機」を導入する。2008年12月に稼働する予定だ。
国際的にテロが急増している中で、国際空港や国際港はこうしたシステムを積極的に導入している。米国ではニューヨーク、ボストン、ワシントン、フロリダ空港をはじめとする多くの空港や港で導入を進めている。日本でも、11月20日に改正入管難民法がスタート。全国27の空港と126の港において、16歳以上の外国人を対象に、顔写真の提供と指紋の採取を義務付けた。
パラオ政府がテクノイマジアの指紋認証システムの導入を決定したのも、こうした動きの中でのことだ。
指紋認証の魅力に引き込まれた
テクノイマジアは1995年、社長の香田浩(現社長)と副社長の清本尚一(現セキュアデザイン社長)が中心になって設立した。会社を設立するきっかけとなったのは、清本の技術に対する思だった。

清本 尚一氏
清本は当時、新聞の組版などのシステム開発をする会社の副社長だった。「当時から自動認証システムの開発に関心を持っていました。そのとき市場で注目されていたのは印鑑認証と指紋認証でした。そこで、何人かずつのチームをつくり、双方を研究開発させていたのです」(清本)
そのとき日本ユニシスから面白い仕事が舞い込んできた。指紋をプリントアウトするシステムを開発する仕事だ。警察庁が、指紋カードをデータベース化し、捜査の過程で採取した指紋とデータベースを照合するシステムの構築に着手した。この仕事を日本ユニシスが請け負った。システム化にあたっては、データ化した指紋データをプリントアウトし30年間保存しなければならない。その仕事を、テクノイマジアは日本ユニシスから請け負った。
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