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三澤千代治、200年住宅への新たな挑戦

(聞き手:松崎 隆司=フリーライター)

 MISAWA・international社長の三澤千代治氏が10月1日、200年住宅「HABITA」に本格的に取り組んでいくことを明らかにした。三澤氏は、1967年にミサワホームを創業。1971年に史上最年少で同社を上場させ、一時は日本最大の住宅メーカーにまで育て上げた。その後、2003年12月にはミサワホームの名誉会長を退任し引退した。

 ところが2004年3月、三澤氏は、新事業を立ち上げるためにMISAWA・internationalを新たに設立した。いったんは引退を余儀なくされた三澤氏が、なぜ新規事業として200年住宅を提唱したのか。200年住宅「HABITA」とはどのようなものなのか、インタビューした。

──三澤さんが進めている200年住宅「HABITA」とはどのようなものですか。

MISAWA・international社長 三澤 千代治氏
1938年新潟生まれ。1960年、日本大学理工学部建築学科を卒業後、1967年ミサワホームを設立、1971年に上場した。2003年にはミサワホールディングス名誉会長を退任。2004年3月にMISAWA・internationalを設立し、代表取締役社長に就任した。

三澤 戦後日本で作られた住宅の耐久性は30年と言われています。米国では70数年、英国は140年。日本の古民家の中には数百年使われているものがたくさんありますから、耐久性が非常に短くなっていると言っていいでしょう。

そこで私は、200年もつ仕組みの住宅のコンセプトを考えました。耐用年数が長ければ、地球環境的には有限な資源を有効に活用することができます。家を持つ側にとっても、経済的なメリットがあります。まず建て替えが少なくて済みます。使用する木材は地産地消にして、搬送費を大幅に抑えます。「少しでも安く、しかも長い間、健康的に住むことのできる家を提供したい」というのは私にとって長年の夢でした。

──新しい事業を立ち上げるにあたって、抱負を教えてください。

三澤 いろいろ事情があり、私は3年ほど前にミサワホームを辞めざるを得なくなりました(関連記事)。そのとき、自分の人生についていろいろ振り返ってみました。「ミサワホームは住宅が好きで始めた仕事だ」。「物をつくるのも好きだ」。「だから、生まれ変わったら住宅事業をやろう」……やはり、住宅事業が自分にとっての原点であることに気が付きました。

さらに、今の住宅産業に課題として残っていることはないか考えました。そして耐久性の問題が残っていることに気が付いたんです。居住性の問題は、これまでもずっと追求してきました。しかし、耐久性には、まだまだ課題が残っていたのです。

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