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松下電器の中国戦略、環境対応をてこにシェア10%を目指す

2007年10月4日

(永井 隆=ジャーナリスト)

松下電器産業が、中国での環境活動を強化する。環境重視の姿勢をブランド戦略に本格的に取り込み、経済成長が続く中国市場で、富裕層を中心に地歩を固めていく方針だ。これをてこに、早ければ2010年に、中国市場でのシェア10%確保を目指す。現在は1けた台にとどまっている。

中国の家電売り場は、商品別ではなくメーカー別

「若い夫婦も買っていきます。37インチが売れ筋」。北京市にある大衆的な百貨店の家電売り場。パナソニック・AVブースの販売員は、薄型テレビについて、こう話す。

中国のトップ女優、ファン・ビンビンを使った広告が、モニターに繰り返し流れている。時折、中年男性が足を止める。ファン・ビンビンは映画「墨攻」にも出演し、日本でも知られている。中国版”小雪”という位置づけだろう。

北京市内の量販店の白物家電売り場。販売ブースはメーカー別、販売員はみんな松下社員

もっとも、中国の家電売り場は、日本の量販店とは異なる。商品別ではなく、メーカー別に売り場が厳格に分かれている。松下やサムソン、LG、シャープなどは、AV売り場のほか、やや離れた場所に白物家電売り場も確保している(ソニーは一つしかない)。販売員も、松下系列会社の中国人社員が詰めている。

この形態は、百貨店も家電量販店も同じ。どちらも“場所貸し”業である。販売員はいない。日本で言えば、パルコと似ている。ただし、ブースの売り上げが落ちると容赦なく撤退させられる。

北京市内の量販店。売り上げが上がらないと、販売場所を移動、最悪は撤去させられる

北京名物でもあるテレビ棟の地下に広がる家電量販店。50インチのプラズマハイビジョン「VIERA」の値札は、1万9980元(1元は約15円)。同じく42インチは1万4990元とある。百貨店と比べると、5〜8%は安い。ただし、値札通り素直に買う客はいない。「価格は、客と販売員との交渉で決まる。たいていの客は、最初、値札の1割にしろと迫ってくる」(松下関係者)そうだ。

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