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「臨時国会乗り切り内閣」の船出はいかに?

2007年9月27日

(浅川 博忠=政治評論家)

9月26日に福田康夫新内閣が発足した。この日は「仏滅」だ。こうした面での縁起を担ぐ政治家は多い。古くは池田勇人元首相が、内閣改造などの重要日程に末広がりの「八」の日を選んでいたものだ。

しかし今回は、安倍晋三前首相の突然の辞任劇を受けて、臨時国会を休会させての自民党総裁選。このたぐいの休会には、1日につき3億円の諸経費がかかるとの説もある。いち早く国会は再開されなくてはならない。縁起など担いでいる余裕が皆無スタートなのだ。

産経新聞やテレビ朝日など各種マスコミ機関から「新内閣に名前を付けよ」との依頼を受け、「臨時国会乗り切り内閣」と位置づけた。というのは1カ月前に発足した安倍改造内閣メンバーのうち、15人が再任・横すべり。入れ替わったのは、再入閣の石破茂防衛相、新入閣の渡海紀三朗文科相の2人のみ。身体検査や役人からのレクチャーをやっている時間的余裕がないから、必然的に「安倍再改造内閣」の色合いが強いものと化したわけだ。

臨時国会を乗り切ったら自前内閣に改造、GWまでに予算を成立させ解散

加えて福田首相は親交の深い議員を温存している。これらの理由から推して、首相は今回の内閣で今臨時国会を乗り切り(1カ月ほどの会期延長が予想される)、閉幕後の12月中旬に自前内閣を樹立させようと欲していると見受けられる。この改造内閣に、温存している議員達を入閣させる。2008年度予算案編成に着手して、来年の通常国会で審議し、関連法案を含めてゴールデン・ウィークまでに予算案成立。直後に解散総選挙に持ち込む。つまり来年5月総選挙が濃厚というわけだ。

大臣に就任しても、予算成立にタッチできるのとそうでないのとでは天地ほどの大差がある。タッチしてこそ所管の役人との人間関係も深まり、今後の政治生活に大きくプラスすることができる。

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