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安倍中途半端内閣、予算を成立させ越年することができるか

2007年8月29日

(浅川 博忠=政治評論家)

安倍晋三首相が8月27日、党・内閣改造人事を行った。

参院選の大惨敗からほぼ1カ月。この間にも、人事にかかわる問題が休みなく起こった。本来ならば選挙前に辞めさせておくべきだった赤城徳彦農水相の遅すぎた辞任劇。小池百合子防衛相と守屋武昌事務次官による数日間の仁義なきバトル。これらに対する安倍首相の対応は、決して素早いものではなかった。

自民党内からは、1)空気が読めないKY、2)靖国神社参拝を巡る姿勢に代表される“あいまい路線”、3)すべてに後手に回る、との批判が続出している。

こうして追い込まれた安倍首相がどのような人事を行うかが、非常に注目された。発表された人事を見て瞬間的に感じたのは、「中途半端内閣・人事」である。まさしく“あいまい路線”そのものではなかろうか。

そのように実感する理由を列挙してみよう。

今後の波乱要因になりかねない古賀派の動向

1)今回の党三役で、今後、挙党体制を真に保っていけるのだろうか。挙党体制を敷くならば、政調、総務会長に第2、第3派閥の津島派、古賀派の議員を充てるべきである。石原伸晃政調会長は無派閥。二階俊博総務会長は16人の小派閥の領袖でしかない。

とりわけ古賀誠氏を三役に取り込めなかったのは今後に微妙な問題を残す。同派は、内閣にも幹部クラスを送り込まず、新人2人の入閣に留めている。これは、“半主流派”の立場をキープしていく古賀派の方針を示しているのではないか。

他方、第2派閥の津島派は満足の様子。佐田玄一郎、久間章生両大臣の不祥事・失言で大臣ポストを失っていたが、今回は額賀福志郎財務相、鳩山邦夫法務相、鴨下一郎環境相の3ポストを獲得した。安倍首相続投に苦言を呈してきた同派の小坂憲治、石破茂両氏らも方向転換に転じた。

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