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福岡政行:首相続投宣言で自民党は史上最大の危機を迎え

2007年8月1日

(福岡 政行=白鴎大学教授)

 前回のコラムにおいて福岡政行氏は、他の評論家などよりも、自民党に対して厳しい見通しを立てた。そして、結果は福岡氏の見込み通りとなった。自民党の獲得議席数は37で、選挙前に比べ27議席を失う歴史的惨敗を喫した。ただし、前回の展望記事で唯一はずれたポイントがある。安倍晋三首相の続投宣言である。はたしてこの先、自民党はどうなるのか。60議席を獲得し躍進した民主党の動きは? 参院選を総括すると共に、今後の政局について、福岡氏があらためて分析する。

比例区の得票数で公明党が後退。自公連立にすきま風?!

7月29日に投開票となった第21回参院選の結果は、自民党の歴史的大敗。「自民党30議席台、民主党60議席」と、私の予測通りになった。

選挙結果を改めて見てみると、1つ気になるポイントがある。比例区における得票数である。自民党は意外にも比例区での得票数をさほど落とさなかった。選挙戦終盤の週末に、敗色濃厚だった自民党が盛り返しを図った成果と、見ることができる。いっぽう公明党は、比例区における得票数を前回より減らしてしまった。

なんとか大敗を回避しようとした自民党が、自らの票伸ばしに没頭した結果、自民・公明の選挙協力体制に異変が起きた。選挙活動の中で公明党もプッシュし、共に比例区の得票数を伸ばしていく、という協力が機能せず、ツケが公明党のほうに回ってしまった。私はそう見ている。

小泉政権下では完全に近い形で機能したチームワークまでも乱してしまった。それほど自民党は、投票日ぎりぎりまでうろたえ、冷静さを失っていたのかもしれない。

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