流通系の独自電子マネー、「nanaco」と「WAON」登場
(高野 雅晴=ビットメディア代表取締役社長)
ついに流通大手セブン&アイ・ホールディングスならびにイオンの独自電子マネー・サービスがスタートした。
セブン&アイはコンビニエンス・ストア「セブン-イレブン」の東京都内約1500店舗で2007年4月23日に「nanaco(ナナコ)」のサービスを開始、2007年5月末までに約1万2000店のセブン-イレブン全店で利用できるようにする。
これに対してイオンは4月27日に「WAON(ワオン)」のサービスを開始した。WAONは関東1都6県および新潟県の一部のジャスコ、マックスバリュ、イオンスーパーセンター、カルフールなど、96店舗からサービスを導入、2009年2月中には全国のイオン・グループ約2万3000店舗に拡大する計画である。
本連載(3回)では、ソニーの非接触ICチップ「FeliCa」を搭載した電子マネー最後の“大型新人”ともいうべきnanacoとWAON投入の背景とねらい、普及の可能性について分析してみたい。
コンビニ・マネーとスーパー・マネー
セブン&アイのnanacoとイオンのWAONのサービス概要を比較すると表のようになる。
(拡大)
二つのサービスには共通点も多いが、大きく異なるのは最初に導入される店舗の業態である。nanacoはセブン-イレブンでの展開を先行させており、系列スーパーの「イトーヨーカドー」の導入時期はまだ明らかにしていない。逆にイオンはスーパーでの展開が先行し、系列のコンビニエンス・ストア「ミニストップ」の導入時期については未発表である(ローソンとの提携は別途検討されている)。当面、nanacoは「コンビニ向け」電子マネー、WAONは「スーパー向け」電子マネーとしての性格が強いものとなる。
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