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DOWA、廃棄携帯電話の金属リサイクル事業を第2フェーズへ

2007年4月27日

(松崎 隆司=フリーライター)

DOWAホールディングス傘下のDOWAエコシステムがバーゼル条約事務局(スイス・ジュネーブ)と共同で進めている「アジア携帯電話リサイクルネットワークプロジェクト」が2007年5月、セカンドステージに入る。

DOWAエコシステムは「E-Waste」(電気・電子廃棄物)の処理に力を入れている。同プロジェクトは、この技術を生かし、アジアの各国で使われなくなった携帯電話を日本に運び、使用されている金属類を再利用しようというもの。世界で初めての試みだ。2008年春には秋田県の小坂精錬所で金属リサイクル原料対応型新炉を本格稼働させる。

ファーストステージでは「各国における回収スキームの調査・検討」を行った。調査を担当したコンサルティング事務所が5月に報告書を提出する予定。セカンドステージではその結果によって具体的な対応を進める。プロジェクトは当面、マレーシア、シンガポール、タイの3カ国を対象とする。調査結果次第では「対象地域及び対象品目の拡大を検討」(アジア携帯電話リサイクルネットワークプロジェクトのリリースより)する。

使用済みの携帯電話が環境汚染の源になっている

携帯電話には金、銀、銅などの貴金属が使われているほか、パラジウム、ビスマス、セレン、テルルなどのレアメタルも含まれている。これらをリサイクルする。一方で携帯電話は、ヒ素やカドミウムなどの有害物質も含んでいる。これらは、適切な処理が必要だ。

ところが「東南アジアでは、廃棄された携帯電話はインドネシア経由で、資源を必要とする第三国に持ち込まれ、有害物質を使った荒っぽい処理が行われている」(業界関係者)。それが環境破壊につながっているという。「例えば金を抽出するためには王水や水銀が使います。これが水銀中毒や土壌汚染につながります。被覆銅線から銅を取り出すために野焼きをやれば、導線を覆う塩化ビニルが溶けてダイオキシンが発生する」(仲雅之DOWAエコシステム・リサイクル事業部担当部長)

こうした状況に対して動き出したのがDOWAホールディングスだ。

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