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アサヒとキリンの首位攻防、5月にも天王山〜“協賛金”の戦いから“提案力”の勝負へ

2007年4月27日

(永井 隆=ジャーナリスト)

ゴールデンウイークを迎え、今年もビール商戦が本格化してきた。

最大の焦点は、業界トップのアサヒビールと2位キリンビールとの首位攻防戦だ。今年はアサヒの主力商品「スーパードライ」発売20周年に当たる。キリンにとっては創業100周年、7月からは純粋持ち株会社制に移行する年である。

キリンは3月20日、「一番搾り以来、17年ぶりとなるビールの大型商品」(三宅占二常務執行役員・国内酒類カンパニー社長)と位置づけるザ・ゴールドを発売した。キリンの加藤壹康社長も「ザ・ゴールドは順調。20代の消費者への新しい価値の提案」と胸を張る。年内800万箱(1箱は大瓶20本=12.66リットル)の目標に対し、3月中に160万箱を販売。4月16日には190万箱とした。

これに対してアサヒ幹部は「ザ・ゴールドは初動こそ160万箱だったが、4月に入り中旬までの販売量は30万箱程度。竜頭蛇尾の商品」と指摘。販売現場はもちろん“舌戦(ぜっせん)”の方も熱を帯びている。

2007年第1四半期(1〜3月)におけるビール系飲料市場は、9726万箱(前年同期比0.1%増)の規模。このうちビールが5200万箱(同0.7%減)で、全体の53%を占める。発泡酒は2582万箱(同0.1%減)で27%、いわゆる第3のビール(新ジャンルとも呼ぶ)は1943万箱(2.9%増)で20%の割合だった。

ビール系飲料全体におけるシェアトップはキリンで37.5%(前年同期は38.4%)、2位アサヒは37.1%(前年同期は36.0%)である。昨年は、第3四半期までキリンがトップを走ったものの、追い上げたアサヒが第4四半期に逆転。2001年以来6年連続で年間首位を維持した。2006年通年のシェアはアサヒ37.8%、キリン37.6%とわずかに0.2%差だった。

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