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猪瀬直樹:公務員制度改革は「骨抜き」ではない

2007年4月24日

各省による国家公務員の再就職あっせんを禁じる天下り規制を柱とした公務員制度改革の関連法案が閣議決定、国会に提出される。新聞はすぐに「骨抜き」と書きたがるが、そもそも「骨」が何なのか、きちんと理解していない。

渡辺ヨッシー(喜美)行革担当大臣が、なぜ独りではしゃいでいるのか、裏で話が出来上がっているはずなどと揶揄(やゆ)された。朝日新聞はすでに3月20日付けの1面トップ見出しで「新人材バンク 省庁関与/天下り規制『骨抜き』」とパターンにはまっていた。以降、新聞各紙は「骨抜き」の繰り返しである。3月末の時点では国家公務員法改正案は、安倍首相の直接指示で「骨」をつくっている段階だった。「骨」がないのに「骨抜き」はないだろう。

さて今回、公務員制度改革関連法案が閣議決定された。法案にはかなり厳しい内容が盛り込まれている。

「パッケージ」は改革先送りの方便

公務員制度改革は能力・実績主義や天下りだけがターゲットではない。採用を各省別にやっているかぎり、国益よりも省益を優先する役人根性が残ってしまう。したがって、天下りという「出口」だけでなく、一括採用というかたちで「入口」をパッケージにしなければいけない。今回は一元的採用という「入口」を見送った。だから「骨抜き」は間違いである。

じつは「パッケージでやれ」という主張は守旧派の主張なのだ。そこがややこしいから、新聞はだまされる。いきなりパッケージで、できるわけがない。手を着けられるところから手を着けるのが改革のセンスである。パッケージ論とは、改革先送りの方便なのである。

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