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AppleがWindowsにちゅう、MicrosoftがLinuxにキス

2006年4月20日

(クリフ・ミラー=マウンテンビューデータ社長)

「マイカーのデザインはすごく気にするけど、エンジンの仕様はほとんど知らない」という人が多いと思う。パソコンについても同様の見方が成り立つならば、「格好よく仕事を済ますことには興味があるが、パソコンに入っているOSが何であろうと関係ない」ということが言えるだろう。しかし、スタイルが良い米アップルのMacintoshは、ここ15年くらい、毎年マーケットシェアを失ってきた。なぜだろう? パソコンの場合、どのアプリケーションが使えるかは、ある程度、OSによって決まるからだ。

Windowsアプリを、「格好いい」Mac上で使う

アップルが先日、OS起動ソフト「Boot Camp」を発表した(関連記事)。これによって、「Mac上で動くアプリが少ないからMacを購入してもしかたない。」と言うことが言えなくなった。

Boot Campを利用すれば、インテルプロセサ搭載のMac上で、Windowsを稼働させられるようになる。つまり、WindowsとMacのアプリケーション両方を容易に使うことができるようになるのだ。MacのOSであるOSXを起動すれば、使い勝手のよいMac用のオーディオ・ビジュアルソフト、iPhoto、iMovie、GarageBandなどが使える。Windowsを起動すれば、Windows用の最新のPCゲームで遊べるようになる。Windowsでしか動かないビジネス・アプリケーションも存分に使える。しかも、すべてを「格好いい」Mac上でだ。

Macの特徴の一つに、ほとんどウイルスがないことがある。Windows環境を相乗りさせてしまうと、そのメリットがなくなるのだろうか? きっと、その心配はないと思う。Boot Campを使ったデュアルブートの仕組みでは、Mac用のファイルは、Windowsのファイルとは別のパーティションに存在する。Windowsからは、特別な手段を利用しない限り、Macの「HFS」ファイルシステムにアクセスできない。

iPodが登場して以来、その馬鹿当たりにつられてMacのマーケットシェアが少しずつ上がっている。あるアナリストは、「これからの5年間で、Macのシェアが9〜10%まで延びていくだろう」と予測している(関連記事)。Boot Campの登場によって、この伸びはさらに加速度を増すだろう。アップルの売り上げは、マーケットシェアが1%上がると20億ドル上がると言われている。予測が当たれば、アップルはますます繁盛することになるだろう。

next: デュアルブート機能を実際に使うユーザーはどれだけいるか…

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