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ソフトバンクのボーダフォン買収 将来の海外進出を見据える

2006年3月16日

(松崎 隆司=フリーライター)

ソフトバンクが、英国の携帯電話大手であるボーダフォンの日本法人(以下、ボーダフォン)買収に動き出している。

両社ともすでに買収交渉を進めていることを認めている。買収価格は1兆5000億円から2兆円と言われる。もしこの買収が成立すれば、日本では最大級のM&Aとなる。

ソフトバンクは、世界最大のポータルサイトであるヤフーの株式を取得し、「日本のIT企業」として他者に先駆けた。その後は、関連会社のソフトバンクBBを通じてADSL事業に進出。同社を、通信事業の橋頭堡に育て上げた。

ソフトバンクがボーダフォン日本法人を買収する狙いはどこにあるのか。

TD-CDMAの限界を痛感

ソフトバンクは通信事業に参入する以前から、固定電話と移動体通信を融合したFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスの展開を検討していたという。

携帯電話事業に進出しようとしたのは7年前の1999年9月。モバイル・ブロードバンド・サービスを提供するスピードネット(既に東京電力に売却済み)を東京電力、マイクロソフトとともに設立した。これは、東京電力の光ファイバー網をバックボーンに、無線をはじめとする自前の通信網をアクセス回線に利用する、常時接続可能な高速インターネットサービスである。低料金、定額という特徴もあった。。

その後2001年にはヤフーBBのADSLサービスをスタートさせ、ここで固定電話と無線とのシームレスなサービスを研究し始めた。

ソフトバンクは並行して、移動体通信事業への進出にも力を入れた。ソフトバンクが当初、取り組んだのはTD-CDMA方式というもの。これは、NTTドコモやKDDIとは異なる第3世代携帯電話の通話方式で、日本では当時割り当てられていない2.010G〜2.025GHz帯を利用する。そして2003年12月には2GHz帯の免許を取得した。

しかし実証試験を通してソフトバンクは、TD-CDMAを実用化することが当初考えていた以上に難しいことに気づいた。そこで、2GHz帯の限界を痛感し、800MHz帯に関心が移ったという。

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