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「出資し、直接経営を手がける」リヴァンプ・澤田貴司氏の挑戦

2006年2月27日

(大沢 玲子=フリーライター)

「(企業再生ファンドのキアコンを廃業する)決断をしたきっかけは、ダイエー再建の案件を獲得できなかったこと。でも、正直なところ、キアコンを始めた当初から、企業再生ファンドのビジネススタイルに違和感を感じていた。ダイエーの件は、『(キアコンは)もうやめたほうがいい』というお告げだったのかもしれない」

企業再生支援会社、リヴァンプ(本社:東京都渋谷区)で代表パートナーを務める澤田貴司(さわだたかし)氏は、キアコンを廃業した経緯をこう振り返る。

リヴァンプ 澤田 貴司 代表パートナー

澤田氏は、「ユニクロ」を展開するファーストリテーリングを急成長させた立役者として知られる。伊藤忠商事を経て、1997年ファーストリテーリングに入社。翌年には副社長に就任。強力なオーナーシップをもつ柳井正オーナー社長の下、同社の売り上げ増大に貢献した。

次期社長の声がかかるものの、これを固辞。ファーストリテーリングを退社し、2003年にキアコンを設立した。その後、産業再生機構が進めるダイエー再建のスポンサー企業として3次入札まで残ったものの、ダイエー再建の落札は果たせず。2005年10月、澤田氏はキアコンを廃業した。

そして、すぐさま、企業再生を専門に請け負うリヴァンプを設立する。共に代表パートナーに就任したのは、ファーストリテーリング前社長・玉塚元一(たまつかげんいち)氏である。

「ファンド」は企業買収ありき

設立して4カ月たらず。しかしリヴァンプには、ハンバーガーチェーンのロッテリアや、靴卸のトークツなど、再生案件が続々と寄せられている。

ファンドのスタイルを取らないリヴァンプのような企業再生支援会社は、日本にはほかに例がない。リヴァンプが目指すビジネスとファンドとの相違点はどこにあるのだろうか。なぜ澤田氏は、ファンドに見切りをつけたのか。

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