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■楽天イーグルスは一応、黒字になりましたが。

氏家 それは強くしないからですよ。普通に戦力を補強したらあっという間に赤字です。

長く続くか続かないかは別として、弱い球団だよ。フランチャイズの強さというのはあるけれど、球団というのはやっぱり強くないと、お客さんが入らない、沸かないんです。投資を抑えて強くしないことを続ければ、どんどんと沸かなくなってくる、そういうものだよ。

■IT企業は球団とメディアを両方欲しがる。経営をする中で親和性が高いからでしょうか。

氏家 株価を煽るためには最高の組み合わせ。そういうものなんだよ、その程度の話なんだよ。楽天だって、楽天市場でお客さんをもうちょっと集めたいと、その材料に使おうということでしょう。

■そういうところにメディアが買収されるのはまずい、と。

氏家 私はまずいと思っている。

■2006年の巨人はどうですか。

氏家 いいと思っているけどね。

今まで、いろいろな選手を外から取ってきてやっていたものだから、そっちを向いてしまった。中でも、松井君(秀喜、現ニューヨーク・ヤンキース外野手)がいなくなったのが僕は大きかったと思う。どこの球団でもそうだけど、生え抜きのスターがいなきゃいけないんだよ。うちの場合は、「ミスタージャイアンツ」は松井だったんですよ。それが大リーグに取られちゃって、慌てていろいろな選手を入れたものだから、“国籍不明球団”みたいになってしまった。去年までヤクルトでやっていたり、西武でやっていた選手が出てきたりするから、ファンが戸惑ったんだよ。

松井君という主砲がいなくなったためにいろいろ手を打ったんだけれど、今度はうちの中で少し時間をかけてスターを作っていこうと。外から選手を取ってきちゃうから、これまでは伸びなかったんだよ。

■長嶋さんが倒れて画面から消え、松井もいないという状況はやっぱり相当つらかったのですね。

氏家 アイデンティティーがなきゃいけないんだな。長嶋さんもちょっと病気したし、生え抜きのスターだった松井君もいなくなったということで、そのアイデンティティーがなくなってしまった。

■長嶋さんが東京ドームに顔を見せた時の様子は、いかがでしたか。

氏家 少し引きずるけれど、今、彼は歩くのは不自由していない。

■手や腕も快方に向かっていますか。

氏家 よくなっています。

■では、完全復活も近い?

氏家 期待してるけどね。

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