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ネットとの提携、融合? あり得ないよ〜氏家 齊一郎 日本テレビ放送網取締役会議長

2006年1月11日

日経ビジネス連載『TV WARS』連動インタビュー

(聞き手:金田 信一郎=日経ビジネス編集)

■昨年はネット企業による買収でテレビ界は大騒ぎでしたね。

氏家 大騒ぎなんてとんでもない。IT(情報技術)の、一種のバブルですかね。そういうところがバブルマネーをバックに買収にかかってきたということでしょう。大騒ぎする話でも何でもないんだよ。

氏家 齊一郎 日本テレビ放送網取締役会議長

■地上デジタル放送の推進など、ほかにも様々な懸案があります。

氏家 こっちの方がホリエモンとか楽天とかの問題よりもはるかに国民生活にとっては重要な問題なんだ。

■デジタル化の流れの中で、インターネットをどう活用していきますか。

氏家 インターネットというのはいずれにせよ、利用するんですよ。それをどういう形で利用するかというだけの問題なんですね、これは。既定のポータル(玄関)サイトなんかに依存しなくても自分でできる。

■広告収入の伸びは鈍化するだろうと言われています。

氏家 急に伸びていくということはないかもしれないけれど、安定成長期に入ったんだから、国内経済の成長と同じ程度には伸びていきますよ。

■経済成長と同等ですか。

氏家 同じレベルでは伸びていきます。

■広告収入だけではなく、コンテンツの2次利用で収益を確保していくべきという声もありますね。

氏家 どこまで有料でやれるか、どこまでが無料かという、それだけの話ですよ。

■これから先を考えると、有料の部分がかなり伸びていくのでは。

氏家 それは違う。同じものをただで見られるのと、有料で見るのとどうなのかって考えてみれば分かるでしょう。ものすごくいいコンテンツなら有料で売れるよ。5年前の時点のジャイアンツ戦なら売れたと思います。今はちょっと落ちてきたけれど。でも、日本にはそんなのたくさんありゃしないよ。

■そうするとテレビ局は、いいコンテンツを作って有料で見てもらえるように、さらに努力していかなければならない。

氏家 いやいや、必ずしもそうはならない。日本はただで見る癖がついているし、視聴習慣があるから、なかなかお客さんは金を払わないよ。NHKの受信料不払い問題だって、そういう視聴習慣の中で発生した問題だからね。「ただでいいものが見られる」ということを前提に市場構造ができているということなんです。

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