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ネットとテレビの融合(2)〜受信料と受信機、納得のいく価格設定が重要

2005年12月6日

(渋井 哲也=フリーライター)

テレビとネットの融合がさらに進んだ場合、現在放映されているテレビ番組をほぼそのままネット配信することが可能になります。しかし、それをビジネスとして拡大させるためには、受信・閲覧を容易にするハードの誕生が不可欠です。

ハードとしてパソコンを利用する場合は、ブロードバンド(高速インターネット通信)対応が前提になります。加えて、パソコン上でテレビを見やすくする仕組みを用意する必要があります。例えば、テレビと類似のリモコン機能をつけ、簡単な操作でテレビを閲覧できるようにすることが考えられます。また、テレビ放送とインターネット配信の両方を受信でき、両者の間に画質の差がほとんどないことが望まれます。あまりに差があると、低画質の方はじきに見られなくなってしまいます。

カギを握るワンセグ放送

携帯電話でテレビ番組を視聴するユーザーも増えていくでしょう。テレビ番組を受信できる機種の市場拡大が予想されます。

2006年4月にはワンセグ放送(携帯電話向け地上デジタルテレビ放送サービス)が始まります。これによって、携帯電話でテレビ番組を受信・閲覧することが一般的になり、抵抗感がぐっと小さくなるでしょう。そして、それを契機に、インターネットを通じて放送されるテレビ番組を携帯電話で受信・閲覧をすることも、自然なことになっていくでしょう。

視聴者にとって、番組がワンセグ放送なのかネット配信なのかは、問題ではありません。携帯電話でテレビ番組を視聴することに対する抵抗感が減ることが重要なのです。その観点において、ワンセグ放送の普及はキーポイントです。

地上波テレビ放送の受信機能を持つ携帯電話は、Vodafoneが既に発売しています。また、ワンセグ放送の開始に合わせて、NTTドコモとau(KDDI)も対応機種の開発を進めています。

ワンセグ放送の需要は現在どのくらいあるでしょうか。野村総合研究所のWeb調査(2004年9月)によると、「ぜひ見たい」との回答は12.0%。「どちらかといえば見たい」が36.7%で、合わせると半数近くの人が「見たい」と答えています。年代別・性別で見ると、10代と20代の男女、30代と40代の男性に積極的なニーズがみられます。

「見たい」と回答した人でも、実際に見るための条件は異なります。「画像が美しい」ことを条件に挙げる人(27.9%)がトップです。続いて、「携帯電話の電池持続時間が長い」(25.3%)、「画面(テレビ画面)のサイズが大きい」(12.7%)、「音質がよい」(10.3%)となっています。ほとんどの条件が携帯電話の機種に依存するものです。

この調査結果から、高画質で、電池の持続時間が長い携帯電話が不可欠であることが分かります。具体的には、どんな機種になるのか? 「ケータイでもパソコンでもない第3のコミュニケーションツール」としてウィルコムが12月上旬に発売する予定の新機種がヒントになるでしょう。Windows mobils 5.0を搭載する日本初のマシンで、いわば手のひらサイズの電話ができるパソコンです。Windows Media Player10により、音声や動画ファイルも再生可能となる予定です。

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