ネットとテレビの融合(1)〜融合はすでに実現している
楽天とTBSが、ようやく業務提携のテーブルに着きます。今回の出来事を契機に、「インターネットとテレビの融合」というテーマが、がぜん、注目を集めるようになりました。インターネットとテレビ、さらに他のメディアとの融合とは、一体どんなことなのでしょうか。
「映像を伴う情報発信」は既にネットで可能
テレビの大きな役割は、映像を伴う情報を伝達することです。しかし、インターネットの技術が進化し、テレビでなくても、映像情報を容易に発信できるようになりました。在京民放5社は、インターネットで映像を配信する事業を電通と協力して進める検討を始めました。
映像情報を発信したい人はこれまで、テレビ局に所属して番組を制作する立場に就くのが希望を実現する近道でした。またはフリーランスの映像作家、映像ジャーナリストとして、テレビ局に企画を提案してきたのです。しかし、インターネット技術の進化によって、これらの人々が番組を自由に制作し、提供できるようになりました。この意味では、テレビとインターネットはすでに融合していると言えるでしょう。
例えば、フリーランスのビデオジャーナリスト、神保哲生氏が1999年11月に「ビデオニュース・ドットコム」を立ち上げました。日本初の本格的なニュース専門独立系インターネット放送局として注目を浴びています。広告に依存せずに、視聴者が支払う会費で成り立っています。
ネットによる情報配信は、テレビを超えたメリットがあります。これまでの電波事業と違って、スポンサーがいなくても、役所の認可がなくても、情報提供者が自由に配信できるのです。視聴者にも、メリットがあります。好きなときに、好きなコンテンツを視聴できます。例えば、「本格的なニュースを見たい」という欲求を、時間に縛られずに満たせるのです。
ネット配信のメリットを享受できるのは、企業も同様です。ここに目を付けた企業が、続々とネットによる映像情報の配信を始めています。USENは、ニュースのほか、映画、音楽、ドラマ、スポーツなどの番組を配信する総合的なインターネット放送局として、「パソコンテレビ Gyao」を運営し始めました。日本テレビも、「映像コンテンツ商店街」と称して「第2日本テレビ」を展開しています。このほか、数多くのプロバイダや放送局が「動画配信サービス」を始めています。
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