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参加国増加で加速する太陽系探査〜JAXA宇宙探査シンポジウム(2)

2007年3月16日

2007年3月6日と7日に京都で開催された「宇宙探査シンポジウム」では、様々な国が無人探査機による太陽系探査に興味を持ち、新規計画を検討していることが判明した。日本とインドが木星以遠の外惑星探査を検討していることを明らかにした。さらに、イギリス・イタリア・韓国などが新たな探査計画を検討していることを公表した。

新規プレイヤーの参入と探査領域の拡大は、分野全体を活性化させる可能性が高い。無人探査機により今後20年程度で太陽系の探査は急速に進展するだろう。

外惑星方面にも目を向ける日本とインド

現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2008年度から始まる5カ年計画を策定しており、その中で月・惑星探査の方向性についても議論している。

シンポジウムで日本は、今後の宇宙探査の方向性を「小惑星など太陽系形成時の昆石器を残す始原天体探査」と「惑星の環境探査」とすることを明らかにした。

現在日本は、2010年に金星探査機「PLANET-C」を、2013年には欧州宇宙機関(ESA)と共同で水星探査機「ベピ・コロンボ」を打ち上げる計画を進めている。

また、始原天体探査については、2010年頃に、小惑星探査機「はやぶさ」の同型機「はやぶさ2」を打ち上げ、続いて2010年代半ばには能力を向上させた「はやぶさマーク2」を打ち上げる計画である。

これらに加えて、シンポジウムに登壇したJAXA宇宙科学研究本部(ISAS)の中村正人教授は、2016年頃に火星周回軌道に一種の気象衛星を打ち上げて、火星気象の長期的かつ継続的な観測を行う「火星気象・大気散逸探査機」という構想を説明した。

また、金星と火星の探査を継続的に行う意志も表明した。「PLANET-C」の次には、金星の大気圏に気球を投入して金星大気圏の観測を行う考えだ。また火星には、引き続き惑星表面への着陸機を送ることになるという。

さらに、2020年代中頃に、日本としては初めての木星探査機を打ち上げる構想が存在することも明らかにした。木星の大気圏の観測を主目的とする。

インドからは、インド物理学研究所のジテントラ・ナス・ゴスワミ所長が講演を行い、宇宙科学の目標を「太陽系の進化」と「生命の起源」と説明した。「最初は月の探査から始めるが、将来的には火星や小惑星・彗星の探査も実施する、さらに火星以遠へのミッションも実施を考える」と、木星以遠の巨大ガス惑星への探査実施をも示唆した。

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