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JAXA河内山治朗理事に聞く 次期固体ロケット(1)〜打ち上げ能力、技術の維持発展、低コスト開発予算、の3つを満足させる

2006年8月18日

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月26日、科学衛星打ち上げ用ロケット「M-V」の運用を、今年9月23日打ち上げ予定の7号機で終了すると発表し、宇宙開発委員会に報告した。今後、M-Vに代わって、より小型低コストの固体ロケットを開発する意向だ。

M-Vは、旧宇宙開発研究所、現JAXA宇宙科学研究本部(ISAS)が開発した。1955年に東京大学・生産技術研究所で糸川英夫教授が開始したロケット研究にルーツを持ち、世界にも他に例がない、惑星探査機の打ち上げが可能な全段固体推進剤を使用するロケットだ。非常に高性能だが、コスト高と、打ち上げにかかる準備期間が長いという問題点が指摘されていた。

M-V運用終了により、日本のロケット開発は、本格的にJAXA筑波宇宙センター内の宇宙基幹システム本部に一本化されることになる。

低能力、低コストの次期固体ロケット

M-Vに代わる「次期固体ロケット」は、第1段に、H-IIAロケットの固体ロケットブースター「SRB-A」を使用し、第2段にM-Vロケット第3段のM-34モーターを基本にした固体ロケットモーターを使用する2段式。地球低軌道に、M-Vの1/3以下の500kgを打ち上げる能力を持つ。打ち上げコストはM-Vの1/3以下の25億円をめざし、来年度予算で研究経費が認められた場合、2010年度に試験1号機を打ち上げる予定となっている。開発経費は120億円程度を想定している。さらに、第3段を付加した場合、打ち上げ能力は地球低軌道に1.3tとなる。惑星間軌道への打ち上げを行うとなると、探査機の構成にもよるが130kg程度の能力になると予想されている。

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