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63年めの黙祷で思う──いまのオトナが子どもだったころ

2008年8月27日

「2.26事件をナマで知っている」Kさんと甲子園の黙祷

実に賑やかな(?)8月であった。

なにしろ、高校野球につづいてオリンピックである。ほとんど関心のない方々もいたかもしれないが、あれだけマスコミが大騒ぎしたのだから、テレビ中継も新聞記事も、まったく「見ざる、聞かざる」のまま過ごすのは、ほぼ無理だったに違いない。

もっとも、高校野球は国民的行事のひとつになっているし、オリンピックは、世界的なスポーツの祭典である。少々のお祭り騒ぎは、当然なのかもしれない。

ただ、甲子園から中継された8月15日の「黙祷」には、複雑な思いがつきまとう。

というのも、「いまの若モンは、黙祷の意味をわかってるんだろうかねぇ」という声を聞いたからである。

相手はKさん。「2.26事件をナマで知っている」(Kさんご自身の言葉)年代で、「足利尊氏は逆賊だって教育を受けていた」と自分でおっしゃるくらい、小粋で魅力的なお爺さんである。

体調と条件さえよければ、いまでも寄席と歌舞伎を見にいくKさんだから、けっしてイヤミとか意地悪ではない。おそらく、高校野球中継を見ていて、心底からそう思ったのだろう。

正直なところ答には困った。もちろん「太平洋戦争で亡くなった方々の冥福を祈ってます」という模範回答(?)はできる。しかし、「冥福を祈って」と断言できる勇気はないし、それではKさんの疑問に対して、本当を答えたことにならない。

なんといっても、おバカタレントや大食いタレントを見て「恥が売りモンか。でも、それで番組つくるヤツらの方が恥知らずだな」と鋭いKさんである。「仕方なく頭さげてるだけのヤツらも、いるんじゃない?」との疑問に、「そんなことありません」だけでは片づけられない。

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